【レビュー/評価】『余命10年』小坂流加の感想(ネタバレなし)
引用:Amazon商品ページ
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読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
○感動する物語が好きな人
○切ない物語が好きな人
今回は、小坂流加さんの『余命10年』を読んでいこうと思います!
題名から推測するに、あと命が10年しか持たない人の話なのかなぁ?
どんな物語が待ち受けているのか?
気になるので、早速読んでいこうと思います。
【あらすじ】
死ぬ前って、もっとワガママできると思ってた。
二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。
笑顔でいなければ周りが追いつめられる。
何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。
未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。
そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。
衝撃の結末、涙よりせつないラブストーリー。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
いやぁ・・・切ない・・・
とても、切ない・・・
読んだ後の余韻が凄まじい・・・
ということで、私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① 趣味に没頭する日々
主人公は余命10年を宣告されてしまいます。
余命を宣告された主人公は、まず、趣味に没頭するようになります。
コスプレをしてみたり、漫画を描いてみたり・・・
好きなことを好きなだけやります。
もし、私も余命を宣告されてしまったら、好きなことをすると思います。
だって、残りの時間も楽しみたいじゃないですか!
ベッドで寝たままなんて嫌です!
まあ、実際はそうもいかないんだと思います・・・
好きなことをする主人公は徐々にポジティブになっていきます。
そして、死ぬことが怖く無くなっていきます。
その心情の変化にも注目してほしいです!
心情の変化もリアルに描かれていました。
② 主人公の恋
余命宣告をされ、趣味に没頭していた主人公ですが、とある男性と出会います。
そして、いつの間にか男性に恋をしてしまいます。
ついに、彼と付き合うことになりました。
「付き合うまで」&「付き合った後」の主人公葛藤に注目してほしいです。
これがこの作品の醍醐味と言っても過言ではありません!
余命いくばくもないからこそ、抱える葛藤・・・
「私は恋をしてもいいのか?」「この先、彼とどうすればいいのか?」などの疑問を自分に投げかけます。
そして、それらの疑問と真摯に向き合い、自分で答えを見つけ出します。
それにしても、主人公はすごいなぁ・・・
余命がいくばくもななかで、しっかりと自分と彼と向き合います。
主人公の誠実さ、健気さが十分に表現されていました。
そして、とても切ない恋・・・
十二分に表現されていました。
私が同じ立場だったら、しっかり向き合えるかなぁ・・・?
③ 主人公の心情の変化
主人公は恋をしたことで、今までの考え方が180度変わります。
それは、「生」についての考え方です。
今までは、死ぬことなんて怖くなかったのです。
しかし、恋をしたことで、死にたくない気持ちが強くなりました。
死ぬことが怖くなったのです・・・
これもまた切ない。
余命宣告をされたら、死ぬのが怖くなりますよね。
恋人がいたりしたら、なおさら・・・
恋人と死ぬまで一緒にいたいけど、叶わない・・・
思い出をたくさん作りたいけど、叶わない・・・
そんな切ない思いが、ひしひしと伝わってきました。
気がつくと、泣いていました。
静かに涙が出てきました。
悲しいというか、無念というか、、、
また、心洗われるような気もしました。
つまり、それくらい物語に没頭できる内容となっていました。
切なさを感じたい人は、ぜひ読んでみてくださいね!
④ 切ない結末
少しだけネタバレさせてください!
この物語には切ない結末が待っています。
もしかしたら、タイトルを見ただけで、切ない結末が待っているのを予想できた人がいるかもしれませんね。
余命宣告系の物語では、避けては通れない切ない展開・・・
何度、読んでも泣ける。
また、主人公の葛藤と決断がよく表現されていたので、とても泣けました・・・
やっぱり、葛藤とか決断とかが上手く表現されていないと泣けませんよね。
でも、安心してください!
しっかり表現されていました。
しっかり泣けます!!!
この本を読んで、切ない涙を流してみてはいかがですか?
【まとめ】
今回は、小坂流加さんの『余命10年』を読んでみました。
余命生活を送る主人公の葛藤と決断がよく表現されていました。
そして、待ち受ける切ない結末・・・
涙なしでは読めないと思います!
きっと、切なさで胸がいっぱいになることでしょう・・・
切ない物語が好きな人には、絶対おすすめできる作品となっていました!
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