【読書マニアがレビュー】『夜市』恒川光太郎の感想(ネタバレなし)
引用:Amazon商品ページ
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○ホラーが好きな人
○ミステリーが好きな人
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今回は恒川光太郎さんの『夜市』を読んでいこうと思います。
何やらホラー作品ということで、ドキドキしております。
ホラーは少し苦手ですが、結構興味はあります笑
内容が結構気になるので、早速読んでいこうと思います。
【あらすじ】
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★☆
総合満足度 ★★★★☆
【感想】
怖かったけど、少し感動しました・・・
ホラーでもこのような作品は珍しいと思います。
でも、なかなか面白かったっです!
それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① 2編の物語
本作には2編の物語が収録されています。
どちらの物語も100ページほどですので、さほど時間がかからずに読むことができます。
100ページという比較的短い物語ですが、十分に物語が表現されていました。
「妖怪が出店している夜市」や「不思議な古道」の物語など、私たちに馴染みがない物語でしたが、情景描写が作り込まれていましたので、しっかりと想像しながら本作を楽しめました。
比喩表現がさらに本作を深いものにしていました。
短い物語が収録されている作品って、読みやすくてなんだか好きです。
短い中に深い物語が描かれているのが魅力的ですよね。
短いが故に、考察や想像が捗ります。
100ページという比較的短い作品でしたので、初心者の方でも安心して読めると思います。
内容も難しくありませんでした。
マイルドなホラー小説を読んでみたい方におすすめしたいと思います。
② 妖怪の夜市
まずは本作2編のうち1つ「夜市」を紹介します。
なんでも欲しいものが手に入るという「夜市」。
そこに出店しているのは様々な妖怪たちでした。
代償を払えば本当になんでも買えてしまう・・・
裕司は幼い頃に弟と共に夜市に迷い込んでしまいます。
夜市から脱出しようとするとするも、どうやらとある条件を満たさないと脱出できない模様。
その条件とは、夜市で何かを買うことでした。
どうしても野球が上手くなりたかった裕司。
弟を犠牲に野球の才能を買うのでした。
時が経ち、裕司は友人と共に再び夜市を訪れます。
弟を買い戻すために・・・
果たして、裕司は弟を買い戻すことができるのか?
待ち受ける感動の結末とは?
なかなかに深い物語でした。
約100ページという比較的短い作品でしたが、しっかりと楽しめました。
序盤は謎が多く戸惑うかもしれませんが、しっかりその謎が解説されますのでご安心くださいね。
私が気になった謎を1つ紹介したいと思います。
それは「裕司はなぜ夜市に友人を連れて行ったのか?」です。
ただ弟を買い戻すためなら、友人を同行させる必要がないように思いますが・・・
うーむ、謎ですね。
これにも深いわけがありましたので、実際に読んでいただきたい!
感動にもつながる謎でしたので、本作を覗いてみてくださいね。
③ 不思議な古道
次に本作2編のうち1つ「風の古道」を紹介します。
主人公は幼少期にとある古道に迷い込みます。
親切なお婆さんが道を教えてくれたので、無事に帰ることができました。
しかし、この古道には「夜になるとお化けが出る」んだそう。
12歳になった主人公は友人に小道のことを打ち明けました。
友人と共にもう一度古道に行くことになりました。
古道に入ってみたものの不思議な雰囲気が漂っていました。
着物を着ている怪しい人がいたり、まるで現実の道ではないかのよう・・・
その古道でとある人物に出会います。
その人によるとこの古道から出るためには、とある場所から出る必要があるとのこと。
その出口に向かう主人公たちでしたが、なかなか思うようにいかず・・・
この物語も面白かったです。
唯一無二の展開や少し残酷な設定に心を揺さぶられました。
また、独特の世界観や情景が本作を深いものにしていました。
独特の世界観ながら描写が詳細でしたので、しっかりと世界観を想像しながら物語を楽しめました。
こちらも100ページという比較的短い作品ですので、読書初心者の方でも楽しめますよ。
ホラーというもののそこまで怖くなかったので、ホラー初心者の方にもおすすめしたいです。
【まとめ】
今回は恒川光太郎さんの『夜市』を読んでみました。
ホラー作品というものの、さほど怖くなかったのでホラー初心者の方におすすめしたいと思います。
本作に収録されている2つの作品は、独特な世界観の作品でしたが描写が詳細に描かれていますので、しっかりと想像しながら物語を楽しめます。
2つの物語はそれぞれ約100ページと比較的短いので、読書初心者の方にもおすすめしたい作品となっておりました。
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