【レビュー/評価】『レンタル・チルドレン』山田悠介の感想
引用:Amazon商品ページ
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元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
○リアルな物語が好きな人
○SFが好きな人
今回は、山田悠介さんの『レンタル・チルドレン』を読んでいきたいと思います。
子供をレンタルする・・・?
どんな物語が待っているのでしょうか?
気になるので、早速読んでいこうと思います。
目次
【あらすじ】
愛する息子・優を病気で亡くした泰史と冬美は、子供のレンタルと売買をしている会社P.I.を紹介された。
二人は、リストの中から優と瓜二つの子供を見つけると、迷わず購入を決める。
しかし一カ月後、その子供は急速に老化し、顔が溶けていく…。
泰史は真相を求め、P.I.の研究所に忍び込む。
そこでは、日夜恐ろしい実験が繰り返されていた。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★☆
おもしろ度 ★★★★☆
総合満足度 ★★★★☆
【感想】
なかなか人間の狂気や汚い部分がよく表現されていました。
妙にリアルで少しゾッとしました。
それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。
①「レンタル・チルドレン」とは?
「レンタル・チルドレン」とは、P.I.という会社が提供している子供達です。
P.I.から子供達をレンタルまたは購入することができます。
なんだか、物騒な話ですよね・・・
子供を売買するなんて・・・
レンタルをしてお金をもらうのもどうかと思います。
でも、現実にありそうなのが、なんだか不気味ですよね。
それが、山田悠介さんの作品の魅力です。
現実にありそうな設定で、読者を引き寄せる。
私もこの虜になってしまっています。
「レンタル・チルドレン」がどのように、この物語に関係してくるのか?
ぜひ、読んでみてくださいね!
② 子供を失った両親
この物語の主人公の泰史は、幼い息子の優を亡くしてしまいます。
そのせいで、妻は憔悴しきっています。
そんな時に、勧められたのが「レンタル・チルドレン」
妻は乗り気ではありませんでした。
「優の代わりになる子はいない」と。
しかし、泰史は「レンタル・チルドレン」の提供会社であるP.I.を訪問することを決意します。
もちろん、妻も連れて。
私は子供がいませんので、子供を亡くした親の気持ちは真にわかりません。
しかし、想像を絶する苦痛が伴うんだと思います。
大切な人を亡くす悲しみは計り知れません。
ましてや、身内の死は、特に悲しみが襲います。
それを乗り越えて「レンタル・チルドレン」を迎えようとする主人公たちの葛藤にも注目してください!
親の葛藤がひしひしと伝わってきます・・・
なんだか、とても悲しくなりますね。
③ 我が子と瓜二つの子供
「レンタル・チルドレン」を訪問した主人公夫婦。
「レンタル・チルドレン」の提供会社であるP.I.社で、亡くした我が子の優にそっくりな子供を見つけます。
主人公たちは、迷わずレンタルすることにしました。
優が帰ってきたと喜ぶ妻。
そんな妻を見て、主人公の泰史はレンタル・チルドレンの購入を決めます。
レンタル・チルドレンは、一千万円します。
でも、迷わず購入しました。
亡くした我が子にそっくりな子供が現れたら、手に入れたくもなりすよね・・・
でも、値段が一千万円・・・
同じ人間ではないとはいえ、そっくりなこどもを手に入れられるとしたら、安いのかもしれませんね。
でも、命は替えられませんが・・・
④ 恐るべき真実とは?
亡くした息子そっくりなレンタル・チルドレンを迎えた主人公夫婦。
しかし、幸せな生活は長く続きませんでした。
レンタル・チルドレンを迎えた1ヶ月後、レンタル・チルドレンに異変が生じます。
肌が老化し、頭が溶けていきました。
なんだか、とても不気味になっていきます。
それでも、生き続けるレンタル・チルドレン。
おかしいと思い、調査をするため、主人公の泰史はレンタル・チルドレンの提供会社のP.I.に潜入することにします。
そこで発覚する衝撃の事実とは?
ネタバレになるので、詳しくは書けませんが、衝撃的だった・・・
そして、とても不気味だと思いました。
人間の汚さが全面に出ていました。
これも山田悠介作品の魅力!
きっと、この世界観に引き込まれること間違いなし!
【まとめ】
今回は、山田悠介さんの『レンタル・チルドレン』を読んでみました。
・子を亡くした親のリアルな心情
・子を愛するあまりの親の狂気
などがうまく表現されていました。
衝撃の展開にも注目!
なんだか不気味な雰囲気に包まれること間違いなし!
リアルで不気味な雰囲気が好きな人は、ぜひ読んでみてくださいね。