【レビュー/評価】『農ガール、農ライフ』 垣谷美雨の感想
引用:Amazon商品ページ
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読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
○リアルな物語が好きな人
○主人公から勇気をもらいたい人
今回は、書店でたまたま見つけた『農ガール、農ライフ』を読んでみたいと思います!
私は農業関係の部署にいたこともあるので、農業の現状に関しては、少し?詳しいです。
果たして、農業女子は活躍できるのか!?
気になるので、早速読んでみたいと思います!
【あらすじ】
水沢久美子は、派遣切りに遭った日に恋人にも振られてしまう。
失意の中、「農業女子特集」というテレビ番組に釘付けになる。
これだ!と思った久美子は、早速田舎に引っ越し、農業大学へ入学することを決意する。
明るい農業ライフが待っていると信じていたが、なかなかそうはいかず、、、
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
日本の農業のリアルが描かれていて、すごく面白かった!
私は農林関係の部署にいたことがあるので、リアルさがひしひしと伝わってきました。
この物語と農業のリアルについて少し書いていきたいと思います!
1.独身女性の農業参入の難しさ
この物語では、独身女性の農業参入の難しさについてリアルに描かれていました。
きつい仕事が多い農業ですので、体力的に男性に劣る女性の農業参入は大変厳しいものとなっております。
巷では、農業女子という単語が聞こえてきますが、実際は生やさしいものではありません。
独身女性というだけで、農地を貸してもらえなかったり、ナメられたり、、、
色々と男性より苦労する点が多いのですよ、、、
そんなリアルが描かれておりました。
作目によっては、女性でも参入しやすいものもありますが、なかなか厳しいですよね、
個人的には、とても応援したいです!!
2.農地問題
日本を取り巻く農業の問題の一つに、農地問題があります。
農地を所有しているのに、作付けをせず、誰にも貸さない人がいたりします。
しかも、一人や二人ではありません。
彼らが他人に農地を貸さないのには理由があります。
それは、先祖代々受け継いできた農地を何処の馬の骨かもわからない人間に貸したくないからです。
個人的には、貸せばいいのに、、、と思うのですが、なかなかうまくいかないものですね、
3.参入できさえすれば都かも!?
日本の農業の問題点をつらつらと書いていきましたが、悪いところだけではありません。
農家の方って、仲間にさえなってしまえば、とても優しかったりするんです。
野菜をくれたり、農業について教えてくれたり、色々助けになってくれます。
そこも農業の魅力ですよね!
頑張って作物を育て、周りの人と交流し、助け合いながら農業を営む。
私は客観的にしかみたことがないのですが、その風景はなんだか温かかったです。
もしかすると、農業参入前には最悪な土地に見えていたかもしれませんが、始めてみると、だんだん都に見えてくるかもしれませんよ!
【まとめ】
日本の農業のリアルが詰め込まれた作品でした!
この一冊でもとても日本農業の勉強になると思います。
ストーリーも面白いので、ぜひ皆さんに読んでいただきたいと思います。
日本の農業がもっと盛り上がればいいなぁ〜