【レビュー/評価】『ミジンコはわらった』 咲セリの感想
引用:Amazon商品ページ
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読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
今回は、Twitterのフォロワーさんである咲セリさんの著書である『ミジンコはわらった』を読んでいきたいと思います!
タイトルからは、全くストーリーが想像できませんが、どのようなストーリーなのでしょうか?
とても気になります!
ということで、早速読んでいきたいと思います!
【あらすじ】
一人の画家が、海で遺体となって発見された。
逮捕された男女は「魚に食べさせたかった」と猟奇的な発言をした。
書字障害の画家である征司は、トランスジェンダーのベリーとカルト教団で育ったキリコと出会う。
征司のミジンコの絵をみたことをきっかけに、3人は親密になっていく。
なぜ、画家を海に沈めることとなったのか?
感動のラストが待ち受ける、、、、、
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
個人的には、最近読んだ本の中で一番好きな作品かもしれません(真顔)
あらすじを読んだときは、もしかしてミステリー小説?と思いましたが、全くそんなことはありませんでした!
なんなら感動する作品でした。
私が感じた点や考えたことを少し書いていきたいと思います。
1.唯一無二のストーリーと関係性
この作品は、約200ページと比較的短い作品だったのにも関わらす、ストーリーが濃厚でした。
それと、想像をはるかに超えるストーリーがおもしろかった!
死んだ画家と逮捕されたはずの男女が、まさかそんな関係だったなんて、、、
ネタバレになるので、書くことが出来ませんが、温かいストーリーでした。
なんだか、無性の愛を感じました。
他人に無性の愛を与えることって難しいですよね、、、
でも、この作品の登場人物は違いました。
他人に無性の愛を与えられる3人が登場したから、この作品は他の作品と違っていたのかもしれませんね。
また、登場人物がまた個性豊かだったのが、面白かったです。
障害、トランスジェンダー、カルト教団、これらの設定もこの作品の彩りを豊かにしていました。
この設定があったからこそ、この作品が輝いたのかもしれません。
それにしても、私は登場人物である3人が好きです!
私の語彙力がなくて上手く表現することが出来ないのが残念ですが、とにかく好きです!
心が寂しくなったら、また読み返したいな、、、
2.ベリーの言葉
この作品の登場人物であるベリーのとあるセリフに色々と考えさせられました。
「不幸と言うんはね、しあわせを感じられへんことと、不幸までも、しあわせやと信じ込もうとすることやと、あたしは思うよ」
と言うセリフです。
なかなか深いですよね、、、
病むとしあわせを感じられなくなることがあります。
これは私が現に体験してきました。
今では、しあわせを感じることが出来ていますが、しあわせを感じられなくなっていた時期はとても辛かったです。
そういった意味では、私はとても不幸だったのかもしれません。(今はしあわせです!たぶん笑)
また、しあわせだと信じ込もうとすることもなかなか辛いですよね、、、
これに関しては、体験したことがない?ですが、無理やり信じ込むことは辛いことのように思います。
思ってもないことを信じ込まないといけないんですから、、、
ストレスが溜まりますし、最悪の場合生きているのが嫌になるかもしれません、、、
そういった意味で、不幸なのかもしれませんね。
このベリーのセリフは、私に色々と考えさせてくれた良いセリフでした!
3.征司の言葉
また、画家の征司のセリフにも、考えさせられるものがありました。
あきらめないで。笑ってないで。しょうがないって言ってたら、本当に、大切なものまで手放してしまう・・・」
「しょうがない」って言いがちですよね、、、
でも、しょうがないって言ってる時って、なんだか物事から逃げていることが多いような気がしました。
物事から逃げてしまうと、何かを失ってしまうかもしれません。
それは、友人との絆、家族関係、などなど色々あると思います。
時には逃げることも大切ですが、大切なことが関係しているときは逃げちゃダメなんですよね。
なんだか、ふと気付かされたような気がします。
「しょうがない」は便利な言葉ですが、使う時は自分の置かれた環境を顧みながら使うようにしたいですね。
【まとめ】
面白かったし、心洗われたような気がしました!
ストーリ性、登場人物、セリフなどなど唯一無二なものが多くあった作品でした。
比較的短い作品ですので、読書初心者の方にもお勧めできる作品です。
感動系が好きな方におすすめな作品となっておりましたので、ぜひご一読ください!!!
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