【読書マニアがレビュー/評価】『首』北野武の感想(ネタバレなし)
引用:Amazon紹介ページ
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元々は読書大嫌い
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○歴史作品が好きな人
○戦国時代が好きな人
今回は、北野武さんの『首』を読んでいこうと思います!
なんだか物騒な表紙をしていますね・・・
ちょっと怖いかも・・・
どんな物語が待ち受けているのでしょうか?
早速読んでいこうと思います!
【あらすじ】
羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人や落ち延びた敵を探す旅をしていた曾呂利新左衛門。
その道中に偶然、織田信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を捕らえた。
この首の価値はいかに。
曾呂利は、信長が狙う村重の身柄を明智 光秀に託した。
一方、丹波篠山の農民・茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し、戦で武功を上げようと、雑兵に紛れ込むが――。
信長、秀吉を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴が始まる。
引用:Amazon紹介ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★☆
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★☆
総合満足度 ★★★★☆
【感想】
ものすごいストーリーでした・・・
とても強烈でした・・・
それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います!
① リアルな戦国時代背景
この作品は歴史小説ということもあり、物語の背景がとても詳しく設定されていました。
舞台は戦国時代の安土桃山時代からスタートします。
安土桃山時代の戦国武将といえば、織田信長です。
この時代でも、織田信長は覇権を握っています。
また、織田信長以外にも有名な武将が登場します。
羽柴秀吉(豊臣秀吉)、明智光秀、千利休なども登場します。
主要人物である曾呂利新左衛門は、羽柴秀吉と千利休に雇われています。
謀反人や落ち延びた敵を探す旅をしていました。
そこで、茂助をはじめとする様々な仲間と出会います。
果たして、彼らは武功を上げることができるのか・・・
というような物語でした。
実は私、戦国時代が大好きなんです!!!
戦国オタクと言っても過言ではないと思います!(たぶん笑)
なので、この背景設定には、とても胸踊りました。
詳しく設定されているほど、物語に没入できます!
また、会話も現代に近い口語で描かれていたので、とても読みやすかったです。
歴史小説をあまり読んだことがない人でも、問題なく読めると思います!
「歴史小説を読んでみたいけど、難しそう・・・」と思っている方は、この機によんでみてはいかがでしょうか?
② 狡猾な戦国武将たち
この物語には、織田信長、羽柴秀吉、明智光秀などの戦国武将がたくさん登場します。
この作品で一際目立ったのが、彼らの狡猾さです!
彼らは驚くほどに、狡猾で残忍です。
相手を陥れ、武功を上げようとします。
みな、なんとしても天下を統一したいと思っています。
それゆえ、とても狡猾になってしまうのでしょう。
そうでもしないと、戦国時代を生き残れないのかもしれませんね。
また、狡猾な彼らの駆け引きも面白かった!
騙し合い、蹴落とし合いの策略・・・
策にかけたり、かかってしまったり・・・
戦国時代らしい駆け引きが面白かったです!
戦国時代の作品が好きな人には、ぜひ読んでもらいたい作品となっていました!
③ 茂助の執念
この物語の主要人物の一人に、茂助という男が登場します。
茂助は、貧しい農民出身です。
なんとしても、武功を上げ、出世しようとします。
茂助の執念が凄まじかった!
なんとしても、武功を上げ、村に帰るぞ!という気持ちが伝わってきました。
武芸の嗜みもなく、知恵もない茂助がどのように出世していくのか・・・
これもこの作品の大きな見どころの一つです。
また、茂助はとても狡猾です。
農民ながら、戦国武将のような狡猾さがあります。
敵将の首を執拗に追いかけます。
その狡猾さが、どのような行動を引き起こすのか・・・
ぜひ、これにも注目して、読んでみてほしいと思います!
④ 戦国時代らしい結末
この物語の結末について、少し触れたいと思います。
もちろん、ネタバレはしません!
この物語の結末は、戦国時代らしい最後だったように思います。
敵と戦い、命を落とす・・・
果たして、誰が生き残り、誰が死ぬのか・・・
誰の首が飛ぶのか・・・
最後の最後まで、わかりません!
衝撃の展開に、ぜひ、ご期待くださいね!
【まとめ】
今回は、北野武さんの『首』を読んでみました。
戦国時代の背景が細かく設定されていました。
そして、戦国武将の狡猾さが全面に表現されていました。
武将たちの会話も現代の口語に近いものとなっていましたので、とても読みやすかったです!
歴史小説を読んだことがない人でも読みやすい作品となっていました!
戦国時代の作品に触れてみたいという方は、ぜひこの作品を読んでみてくださいね!
戦国時代にハマること間違いなし!?
みんなのレビュー
皆さんのレビューもご紹介しますね!
星5
・出だしから、映像とは全く異なる面白さで、隠れた名作。このまま映像作品になるとどうなるのか観てみたいと思った。
・大袈裟な感情表現がほとんどなく、たけしさんなりの史実を描いています。元々映画化を念頭に置いて書かれた物なのかなと思いました。こちらを読んでから映画を見に行くと多分思った以上の鮮やかな冷酷さが見られるのではないでしょうか。淡々と進んで行くので若干呆気に取られつつ、それでも最後にやられました。
・リアルな戦国時代の誰も描かなかったタブーが書かれていて、さすが世界の北野だと感心した。秋に映画も公開されるのも楽しみだ。
時代物が好きな人には是非読んでほしい。監督、役者、脚本家、編集者、作家、芸人と幾つの顔を持っているのだろう。この人は本当に天才である。
星4
・小説と言うより、シナリオみたいで、残虐なシーンもあるが、割合淡々と描かれている。正直映画化前提で、その真価は、演出を含めた映画の出来で問われるのかな、と思う。
無知な私は実在したのかどうかすらわからないが、曾呂利と言う人物に、たけしさん自身を投影した芸人魂を感じた。小説として見た場合、それが一番印象的。
・もちろん時代小説と言えども、今までの作品とは文体が全く違う。
本当に自分で書いているなら、才能溢れすぎ。
歴史上のメジャーな人物達が中心ではあるけど、ある程度歴史を知っている人でないと楽しめないかも。
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知人が購入を検討している都内の中古一軒家。
しかし、間取り図に「謎の空間」が存在していた。
この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が存在していた。
間取りの謎をたどった先に見たものとは、、、