【レビュー/評価】『告白』湊かなえの感想(ネタバレなし)
引用:Amazon商品ページ
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読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
○リアルな話が好きな人
○ドロドロした話が好きな人
今回は、湊かなえさんの『告白』を読んでいこうと思います。
なんだか重そうな物語の予感・・・
後味悪くないといいけど・・・
内容が気になるので、早速読んでいこうと思います。
【あらすじ】
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。
語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
めちゃくちゃドロドロしてた・・・
とても重い作品でした・・・
早速、私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① 各視点から描かれるストーリー
この物語はさまざまな人物の視点から描かれます。
被害者の母親、加害者生徒、加害者生徒の親などなど・・・
彼らの心情が鮮明に表現されています。
それがとてもリアルなんです!
苦悩、葛藤が特によく表現されていたと思います。
それゆえ、作品に没頭できてしまうんです・・・
私も湊かなえさんの世界観にどっぷりと浸かってしまいました。
皆さんも、湊かなえさんの世界観にどっぷりと浸かれること間違いなし!?
② なぜ、娘が殺されたのか
なぜ、娘が殺されてしまったのか・・・
この物語では、その真実が語られます。
しかも、被害者の母親によって・・・
これも衝撃ですよね!
死因が被害者の母親によって語られるなんて。
淡々と娘の死を語ります。
相当辛かったと思います。
しかし、憎しみからなのか、怒りからなのか淡々と死因を語ります。
なんというか、正直、少し不気味でした。
淡々と語りすぎるというかなんというか・・・
そんな不気味さが漂うのも、湊さんの作品の良いところのように思います。
淡々と語る被害者の母の姿。
ある意味狂気でした・・・
そんな、世界観を皆さんも体験してみてくださいね!
読む手が止まらないはず!?
③ 事件後の話
この物語は、事件が語られて終わり・・・ではないんです!
事件後の話もしっかりと語られています。
それが、とても面白かった!
事件後の加害者生徒や加害者生徒の親の姿が、よく描かれていました。
憔悴しきる加害者、狂う加害者などなど・・・
あまり読んでいて気持ちがいいものではありませんでしたが、読む手が止まりませんでした。
なんだか、不思議ですよね。
読んでいて気持ちが良くないのに、読む手が止まらないなんて・・・
これも湊かなえワールドなんでしょうね。
まんまと世界観に引き込まれてしまいました。
それにしても、世界観が不気味というか、なんというか・・・
もちろん、現実世界では不気味な雰囲気は漂ってほしくないです!
④ 加害者生徒の心境
この物語では、加害者生徒の心境が鮮明に表現されていました。
それも、不気味なほどに・・・
なかなか他の作品では、加害者の心境が詳しく語られることって、少ないと思います。
でも、この作品は違います!
不気味なほど詳しく表現されています。
やってしまったことに後悔する生徒の心境、徐々に狂っていく生徒、そしておかしくなる生徒の親・・・
これらが不気味なほど詳しく描かれていました。
まるで、経験したことのあるように・・・
もちろん、作者は経験したことはないと思いますけどね汗
つまり、そのくらい鮮明に不気味に表現されていたということです。
ハートフルな物語や感動物語を普段から読んでいる人は、新たなジャンルとして、この作品を読んでみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、好きなジャンルが変わるかもしれませんよ?
【まとめ】
今回は、湊かなえさんの『告白』を読んでみました。
被害者の母親、加害者生徒、加害者の親の心情がよく表現されていました。
とても不気味なほどに・・・
他の作品では味わえない不気味さが魅力的でした!
ハートフルな物語や感動物語を普段から読んでいる人は、新たなジャンルとして、この作品を読んでみてはいかがでしょうか?
価値観が変わるかもしれませんよ!
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