【レビュー/評価】『唐国の検屍乙女』小島環の感想(ネタバレなし)
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読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
○ミステリーが好きな人
○歴史が好きな人(※歴史が好きじゃなくても楽しめます)
今回は、Twitterのフォロワーさんである小島環先生の作品を読んでみたいと思います!
まず、この表紙が美しいですよね。
何かを見つめる少女に心惹かれてしまいます。
それにしても、中国の歴史物、、、検屍、、、
少し難しそうだなぁ、、、上手く読めるかなぁ、、、
でも面白そう!
どうやって検屍するのかな?
割と気になってきた!
うまく読めるか少し不安がありますが、早速読んでみたいと思います!
【あらすじ】
紅花は、戦場にて医師として活躍していたが、怪我が原因でひきこもるようになってしまう。
そんなある日、姉の代理として検屍に赴くこととなった。
そこで口の悪い美少年の九曜と出会う。
彼は死体を一目見て、他殺と見破るほど頭脳明晰であった。
そんな彼と事件を捜査することになった紅花。
道中では、容姿端麗で秀才な天佑に出会ったり、求婚されたり、、、
果たして、紅花は無事に事件を解決することができるのか!?
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★☆
おもしろ度 ★★★★☆
総合満足度 ★★★★☆
【感想】
1.歴史に詳しくなくても大丈夫!
中国の歴史を知らないと上手く読めないかなぁ?と思っていましたが、全然大丈夫でした!
背景描写が鮮明で、歴史がわからなくてもすらすら読めました。
宦官や科挙などの単語が出てきましたが、全然気にせず読むことが出来ました。
宦官とかの時代背景をもっと知っていたら、より深くこの作品に浸ることが出来たかもしれません。
宦官とかは、高校の時に習ったような、、、習わなかったような、、、
歴史に詳しくない私でも、楽しく読むことが出来ましたので、皆さんもきっと楽しく読めるはずです!
歴史アレルギーの方もいらっしゃるかも知れませんが、少しでもいいので読んでみてください。
「あれ?意外と読めるじゃん!」「思ったより、すらすら読める」と思うこと間違いなし!
これを機に、私も少し勉強してみようかなと思った今日この頃でした。
2.九曜の魅力
この作品にはさまざまな登場人物が登場しますが、私が一番好きな人物は九曜です!
上の画像の青い服を着ているのが九曜です!
九曜は主人公のよきライバル?お供?みたいな存在です。
九曜がかっこいいのよね!
まず、勘に鋭く、頭脳明晰なところが良かった。
(頭脳明晰かぁ・・・羨ましいなぁ・・・)
何度も、紅花の助けとなるシーンがありました。
それにしても、彼の頭脳明晰さは凄かった、、、
ネタバレになるので、色々書くことはできませんが、頭が切れる。
そこまで考える!?と思うこともしばしばありました!
それがまた、解決へと導いてくれるんですよ!
そして、九曜は容姿端麗です!
頭脳明晰で、容姿端麗・・・反則ですよね・・・
現代にいたら、絶対モテモテなんでしょうね。
とても羨ましい限りです・・・
また、九曜はその破天荒さから、紅花を翻弄します。
その破天荒さもまた、九曜の良さだったりするんですよね。
真面目な男より、破天荒な方がなんだか惹かれますよね、、、
イケメンで、頭が良くて、破天荒な男、、、沼ること間違いなし!
3.検屍に着目したミステリー
検屍に着目したミステリーものは探せばありそうですが、この作品は時代が時代なだけあって、他の作品とは一味違いました。
昔々の中国の話なので、最新の科学技術なんてもちろんありません。
古典的なやり方で、検屍をして、犯人を特定しないといけないのです。
これがまた興味深かった!
現代ではみられない技術や考え方が書かれていました。
「そんなやり方があるのね。」と何度思ったことか・・・
現代の医療小説やドラマでは、摂取できない感覚でした。
限られた証拠から犯人を導き出す紅花と九曜から目が離せませんでした!
【まとめ】
歴史に疎い私でも、楽しく読むことが出来ました!
そして、登場人物がかっこいい!(特に九曜)
もちろん、主人公もかっこよかったです!
タイトルだけ見ると、読むのが難しいと感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
歴史アレルギーの方でも、アレルギー反応なく読めるはずです!
現代を舞台にした作品に飽きた方がいましたら、歴史物の作品を読んでみるのはいかがでしょうか?
歴史物の作品を読んだことがない方でも、楽しめる作品となっておりました。
ぜひお手に取って、読んでみてくださいね!
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