【レビュー/評価】『一人称単数』村上 春樹 の感想(ネタバレなし)
引用:Amazon商品ページ
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読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
○考察が好きな人
○村上春樹ワールドに触れたい人
今回は、村上春樹さんの『一人称単数』を読んでいきたいと思います。
一人称単数っていう単語は、高校時代から聞いていないかもしれません。
題名だけでは物語が想像できない!
というわけで、早速読んでいこうと思います!
【あらすじ】
ビートルズのLPを抱えて高校の廊下を歩いていた少女。
同じバイト先だった女性から送られてきた歌集の、今も記憶にあるいくつかの短歌。
鄙びた温泉宿で背中を流してくれた、年老いた猿の告白。
スーツを身に纏いネクタイを結んだ姿を鏡で映したときの違和感――。
そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 驚きと謎を秘めた8篇。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★☆☆
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★☆
総合満足度 ★★★★☆
【感想】
今回も色々と考えさせられました。
それが村上春樹さんの作品のいいところですよね!
答えがないというか、なんというか・・・
それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① 濃すぎる短編8篇
この作品には、短編の物語が8つ収録されています。
どれも濃かった・・・
元カノの話や旅館で会った言葉を話す猿の話などなど
一つ一つが濃く、鮮明に描かれていました。
詳しすぎるほどに・・・
でも、私には少し難しかったかも汗
私もまだまだだなぁと感じさせられました。
これが理解できるようになると、さらに村上春樹ワールドに浸かれるんだろうな・・・
村上春樹さんの話は少し難解だけど、他の作品も読みたいと思わせてくれた作品でした。
② 不可思議な話
この作品には8つの物語が収録されています。
その中でも、一番印象に残った物語は「旅館で出会った話す猿の話」です。
主人公が旅館で温泉に浸かっていると、猿が温泉に入ってきました。
なんと、その猿は会話できるのです!
主人公はびっくりしましたが、猿と仲良くなり、部屋で一緒にビールを飲みます。
そこで、猿から不思議な話を聞かされます・・・
猿が話すというだけでも不可思議ですが、猿の話もさらに不可思議でした。
それがまた面白かった・・・
「なんで、そんなことを思いついたの?」、「なんで、そんなことをする必要があるの?」と思いました。
その答えは、この作品では明かされません。
答えがないのが村上春樹さんの作品の特徴ですよね!
それがまたいい!!!
色々考えさせられます・・・
他にも7つの話があります。
どれも考えさせられる話でしたので、皆さんもぜひ読んでみてくださいね!
③ 一人称単数とは?
この作品の題名である「一人称単数」
では、なぜ「一人称単数」というタイトルがつけられたのでしょうか?
もちろん、答えは書いていません。
私なりに少し考えてみました。
「私とは何者なのか?」それを考えさせるために、このタイトルをつけたのではないでしょうか?
それを感じたのは、最後に収録されている「一人称単数」という物語です。
まあ、タイトル通りの物語ですからね、そりゃあ、一番考えさせられる物語ですよね・・・
最後の物語も不可思議でした。
特に、最後の部分が不可思議。
そして、そこが一番考えさせられました。
ネタバレになるので、色々書くことができないのが残念です・・・
読んでみると、一見何を言っているかわからないかも知れませんが、一旦落ち着いて考えてみてください。
きっと、見えてくるものがあるはずです。
それが、村上春樹作品の魅力!
皆さんもぜひ村上春樹さんの世界に足を踏み入れてみてください!
考え方が少し変わるかも!?
【まとめ】
今回は、村上春樹さんの『一人称単数』を読んでみました。
少し内容が難しかったですが、色々と考えさせられました。
それが村上春樹さんの作品の魅力だと思います!
ぜひ、皆さんも村上春樹さんの作品に触れてみてください。
色々考えさせられること間違いなし!
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