【レビュー/評価】『機織姫』ワルシャワの感想(ネタバレなし)

 

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こんな人におすすめ!
○ホラーが好きな人
○昔話が好きな人

 

 今回はワルシャワさんの『機織姫』を読んでいこうとおもいます。

 

ホラー作品ということです・・・

 

ビビリな私でも楽しめるかなぁ?

 

でも、内容が気になる!

 

というわけで、早速読んでいこうと思います!

 

【あらすじ】

栃木県日光市にある鬼怒沼にある伝説にこんな話がありました。

 

そこで、とある美しい姫が現れてカタンコトンと音を鳴らす。

 

声をかけるとその姫は一変し沼の中へ誘うという恐ろしい話。

 

一人の少年もまた誘われそうになり、どうにか命からがら助かったというが。

 

その話はもはや忘れ去られてしまうほど時を超えた現代で起きた怖いお話。

 

 

【私的満足度】

 

 読みやすさ ★★★★★

 表 現 度 ★★★★★

 おもしろ度 ★★★★★

 総合満足度 ★★★★★

 

【感想】

 

読後は、ぞくぞくとした怖さに襲われました・・・

 

久々のホラー作品でしたが、楽しむことができました!

 

それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。

 

① 機織姫とは?

 

この物語には、栃木県に伝わる『鬼怒沼の機織姫』という昔話が登場します。

 

昔話『鬼怒沼の機織姫』とは?

 

興味深い昔話でしたので、少し解説したいと思います。

 

『鬼怒沼の機織姫』

 

弥十(やじゅう)という若者が姉の家に届け物をした帰り、道に迷って鬼怒沼にたどり着いてしまう。

 

鬼怒沼の素晴らしい景色に見とれているうちに弥十は疲れて眠ってしまった。

 

しばらくして弥十が目を覚ますと、近くで美しい娘が機を織っているのに気づいた。

 

「鬼怒沼には機織姫がいて、機を織るのを邪魔すると恐ろしい祟(たたり)がある」という言い伝えを思い出した弥十は、一度は隠れるものの機織姫の美しさに見惚れて近づいて彼女に触れ、機織姫が機を織るのを邪魔してしまう。

 

機織姫は弥十を突き飛ばし怪我をさせる。

 

怒り心頭の機織姫に我に返った弥十は、祟りのことを思い出し血相を変えて逃げ出した。

 

しかし、機織姫は弥十を許さず、杼(ひ)をなげて村に逃げ帰った弥十を捕まえ、糸を手繰り寄せて引きずって鬼怒沼へ連れ戻す。

 

殺されると思った弥十は反撃に出て、機織姫を杼で突き刺した。

 

弥十は顔面蒼白・血と泥で汚れたぼろぼろの姿ながら、素晴らしい細工の杼を持って村へ帰ってきた。

 

鬼怒沼の美しい沼には機織姫が住んでいて、うっかりのぞき見すると恐ろしい祟がある。

 

(まんが日本昔ばなし〜データベース〜より)

 

とっても恐ろしい話ですね・・・

 

日本昔ばなしでは珍しい?ホラー作品となっております。

 

この物語を知っておくと、本作の『機織姫』をより深く楽しむことができます!

 

では、昔話が本作とどのように絡み合うのか?

 

興味深い繋がりがありますので、ぜひ、読んでみてくださいね!

 

 

② 女性の死から始まる物語

 

主人公は鬼怒沼観光の際に、浅倉舞と知り合う。

 

しかし、後日、彼女は死体で発見される。

 

なぜ、彼女が死体で発見されることになったのか?

 

気になった主人公は死の真相を解き明かすことを決意する。

 

手がかりは、彼女が鬼怒沼で拾った杼(ひ)のみ。

 

主人公は先輩の西野と共に、もう一度日光に行くことにした。

 

鬼怒沼で杼が落ちていたとは・・・

 

なんだか、昔話の『鬼怒沼の機織姫』と関連がありそうですね。

 

今後、この杼が更にどんなことを引き起こしていくのか・・・

 

もしかして、主人公たちの身にも何か不幸が起きるのではないか・・・

 

私の中でさまざまな疑念が生み出されました。

 

不気味にも、読む手が止まらない涙

 

どんどん読んでいこうと思います!

 

 

③ 恐ろしい悪夢

 

女性の死の真相を突き止めるべく、調査を続ける主人公たち。

 

聞き込みを続けても、一向に真相に近づけない・・・

 

そんな中、主人公は恐ろしい悪夢を見る。

 

自分が絡みつく何かを必死に取ろうとするも、沼に引き摺り込まれていく・・・

 

そんな恐ろしい夢。

 

実は死亡した女性もこの夢を見ていた。

 

この夢がどんな展開を引き起こすのか?

 

主人公も死亡した女性と同じ末路を辿ってしまうのか・・・

 

さらに展開が気になってきました!

 

もう少しでクライマックス!

 

怖いけど、もっと読み進めていこうと思います。

 

 

④ 主人公たちの末路とは?

 

いよいよ、物語は佳境に差し掛かります。

 

不気味な杼から引き起こされた事件。

 

その調査を続けていく主人公たち。

 

不気味な杼に隠された身の毛もよだつ真実とは?

 

果たして、主人公たちは事件の真相を知ることができるのか?

 

ネタバレになるので書けませんが、とっても不気味でした・・・

 

結末は、ぜひ、ご自身の目でお確かめくださいね!

 

無料で読めますので、ぜひサイトにアクセスしてみてください。

 

身の毛もよだつ物語があなたを待ち受けます。

 

 

【まとめ】

 

今回は、ワルシャワさんの『機織姫』を読んでみました。

 

栃木県の昔話をベースとしたこの作品。

 

終始、不気味な雰囲気が漂っていました・・・

 

主人公たちを待ち受ける真実とは!?

 

身の毛もよだつ真実に注目です!

 

この作品は無料で読むことができますので、ぜひ、アクセスしてみてくださいね。

 

「第7回ホラー・ミステリー小説大賞」にも参加している作品ですので、面白いと思ったら、作品投稿サイトから、ぜひ、投票をお願いしますね!

 

 

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ワルシャワさんの他の作品

・『この荒廃した世界は何故?』

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・『終焉を伝えし者』

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他の作品はこちら

『親指さがし』山田悠介

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