【読書マニアがレビュー/評価】『ハサミ男』殊能将之の感想
引用:Amazon商品ページ
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○ホラーが好きな人
○意外な展開が好きな人
・
今回は殊能将之さんの『ハサミ男』を読んでいこうと思います。
なんだか怖いタイトルですね・・・
でも、なんだかそそられてしまう。
どんな物語が待っているのでしょうか?
それでは、早速読んでいこうと思います。
【あらすじ】
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
結構怖かった・・・
そして、衝撃のラストもホラー小説って感じでした。
読後の余韻がめちゃくちゃ深いです・・・
それでは私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① ハサミ男とは?
タイトルにもある「ハサミ男」。
「ハサミ男」は美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯です。
今までに2人の少女を殺害しています。
罪なき少女を殺害したのです。
そして、ハサミ男は次なる犠牲者を探すのでした・・・
設定だけ見るとよくありそうなサイコパス作品って感じがして、あんまり新鮮味がない感じがしますが、本作の魅力はそこではないんです。
本作の魅力は今後の展開にあります。
殺人鬼が第一発見者になっちゃう?
あまりにも面白い展開でしたので、次の項目で少し深掘りして書いてみたいと思います。
それにしても恐ろしいですよね。
少女を殺害するだけでなく、首にハサミを突き立てるなんて・・・
まさにサイコパスって感じです。
殺人を楽しんでいるようにも思います。
そんな殺人鬼がどのような動きを見せるのでしょうか?
残酷ながらも、今後の展開に注目したいです。
② 第一発見者はハサミ男?
次の犠牲者を探すハサミ男。
次の犠牲者を探していると、女性の死体を発見しました。
女性は殺されており、首にはハサミが突き立てられていました。
自分と同じ殺し方をされている死体を発見したハサミ男。
誰かが近づいてきました。
ハサミ男は咄嗟に用意していたハサミをその場に捨てるのでした・・・
まさかの殺人鬼が第一発見者となってしまいました。
なかなかに斬新な設定で、まんまと物語に引き込まれてしまいました。
他にはない設定だと思います。
しかも、ハサミ男を模した殺人犯をハサミ男が調査をするという、またまた斬新な設定。
この設定が本作をさらに深い物語としていました。
また、詳細な描写がハサミ男のサイコパスさを引き立たせていました。
本作はとにかく考えや情景などが詳細に描写されています。
サイコパスの脳内が詳細に描写されているようで、とても不気味に感じました。
よくここまで描写していると思います。
あなたもきっとこの不気味さを感じるはず!
ミステリー&ホラー好きにめちゃくちゃおすすめしたい作品となっておりました。
③ ハサミ男の正体とは!?
殺人の第一発見者となってしまったハサミ男。
今後の展開について、少しだけネタバレさせてください。
私はハサミ男をある人だと思って読んでいました。
しかし、途中から違和感を感じ始めました。
本当にこの人なのか?
「あれ?ハサミ男って誰だ?」なんて、思ってしまいました。
これ以上言ってしまうとネタバレが過ぎてしまいますので、自粛したいと思います涙
本当はもっと言いたい・・・
面白さが半減してしまうので、やめておきます。
そして、ハサミ男を真似した殺人犯は一体誰なのか?
またしても謎が生まれてしまいます。
ミステリーにあるあるの”意外な人”でした。
この殺人犯にハサミ男はどのような対応をするのか?
これにも注目して欲しいと思います。
注目して欲しい点があり過ぎて、書ききれません・・・
それくらい深い物語ですので、騙されたと思って読んでみて欲しいと思います。
最後には大どんでん返しが待っていますよ・・・
【まとめ】
今回は殊能将之さんの『ハサミ男』を読んでみました。
めちゃくちゃ深くて、そして面白かった本作。
頭を整理して読んでいても、途中から違和感が現れます。
頭を整理しているからこそ、違和感が生まれるのかもしれませんね。
頭がぐるぐるしますが、最後には大どんでん返しが待っています。
大どんでん返しが待っていると思って読んでも、面白い作品でした。
それくらい面白かったので、騙されたと思って読んでみて欲しいです!
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