【読書マニアがレビュー/評価】『ぼくにはなにもない』齋藤真行の感想
引用:Amazon商品ページ
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○自己肯定感が低い人
○自分には何もないと感じている人
・
今回は、齋藤真行さんの『ぼくにはなにもない』を読んでいこうと思います。
なんだか悲壮感が漂う表紙ですが、いったいどんな内容が描かれているのでしょうか?
早速読んでいこうと思います。
【あらすじ】
「ぼくにはなにもない。
家族も、恋人も、生きがいも、やる気も、健康も、生きる意味さえも・・・」
中年男性の〈ぼく〉が問いかける、「幸せの在り処」の物語。
人生の節目、折り返し地点、中年期を迎えてふりかえってみると、「なにもない自分」に気づきます。
奮起して「望ましい自分」になることができる人は、まだ幸せと言えるかもしれません。
しかし、歳を重ね行くことで、気力や意欲、その他世の中が評価するものさえ失って、
途方に暮れることもあります。
歳を取り、多くの力を失い、なお「なにもない自分」には、もうなんの幸せも見つけることはできないのか・・・。
心の奥深くに湧くつぶやきのような小さな物語を通して、たとえなにも持っていなくても、
見つけることができる〈幸せ〉について描いています。
「なにもない」ことによって、かえって見つけることができるものがあることを描く、
まったく新しい〈大人のための絵本〉です。
人生に疲れたとき、幸せを手に入れる望みを失っているとき、
「なにもない自分、何者でもない自分」に嫌気がさしているとき、
生きること自体に価値を見出せないときに
読んで頂きたい物語です。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
約100ページと書籍にしては短い内容でしたが、色々と考えさせられた作品でした。
まさに「大人に読んでほしい絵本」だったと思います。
それでは私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① 何もない自分
本作は何もない主人公が登場します。
何もないんです・・・
地位も名誉も何も・・・
そんな悲壮感が漂う主人公のつぶやきから物語は始まります。
「自分には何もない」と感じたこと、ありませんか?
昔は、私もよく感じていました。
歳をとるにつれて、なかなか思うことはなくなりましたが・・・
何もない自分、何をして生きていきたいんだろう、そう感じていました。
自分に何もないと感じてしまうと、生きるのが辛くなってしまいますよね。
本作はそんな生きるのが辛いと感じている人に読んでほしい1冊となっております。
騙されたと思って読んでみてくださいね!
② 自分を受け入れる
先程まで、何もない自分について触れてみました。
では、「何もない自分」はダメな存在なのでしょうか?
何もないからといってダメではないのです!
本作は、そんなことを再確認させてくれました。
何もない自分を受け入れることで見えてこなかった世界も見えてきます。
でも、何もない自分を受け入れるのって大変ですよね・・・
私も苦労しました。
今では少し受け入れられています笑
これは私の考えになるのですが、自分を受け入れるコツは「無理せず少しずつ受け入れる」に尽きると思います。
一気に自分を受け入れようとすると、疲れてしまい、余計に受け入れられなくなります。
だったら、少しずつ無理せずに受け入れてみましょう!
その方が楽ですし、効果がある気がします。
少し脱線してしまいましたね。
このように色々と自分自身の考えを引き出してくれる作品ですので、皆さんもぜひ読んでみてくださいね!
③ ”ない”からこそ見える世界
本書を読んで学べたことがあります。
それは「”ない”からこそ見える世界」についてです。
何もない自分だからこそ見える世界ってあるんですね。
もちろん、ポジティブな内容です。
では、「ないからこそ見える世界」ってどのようなものなのでしょうか?
ネタバレになるので書けません・・・
なので、どんな世界が見えるのかは、ご自身で本書を読んで確かめてみてくださいね!
仕事が忙しいビジネスマンでも、隙間時間にサクッと読めますので、ぜひ読んでいただきたいと思います。
【まとめ】
今回は齋藤真行さんの『ぼくにはなにもない』を読んでみました。
「何もない自分」を肯定してくれる本作。
「何もない自分」だからこそ見える世界についても知ることができました。
「何もない自分だからこそ見える世界」とは?
ネガティブな気持ちになっている人や自分には何もないと感じている人に、ぜひ読んでいただきたいと思います。
きっと、ポジティブな気持ちになれますよ!
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