【読書マニアがレビュー/評価】『一橋桐子(76)の犯罪日記』原田ひ香の感想

引用:Amazon商品ページ

⚪︎ブログ運営者kimkim紹介

 読書家:1日1冊以上読書しています!

 元々は読書大嫌い

 本のジャンルを問わずレビューしてます。

一橋桐子(76)の犯罪日記 (徳間文庫)

新品価格
¥814から
(2024/7/5 20:41時点)

もっと読書したい人におすすめしたいサービスがこちら!

Kindle Unlimited

Amazonの本読み放題サブスク。漫画や雑誌などジャンルが豊富。新規登録なら30日間無料。

無料体験はこちらから!

Audible(聴く読書)

Amazonの聴く読書のサブスク。12万以上の作品が聴き放題。新規登録なら30日間無料。

無料体験はこちらから!

こんな人におすすめ!
○ハートフルな作品が好きな人
○生きることを考えたい人

 

 今回は、原田ひ香さんの『一橋桐子(76)の犯罪日記』を読んでいこうと思います。

物騒なタイトルな割に、平和な表紙・・・

全く、物語が予想できません!

物語の内容が気になる!

ということで、早速読んでいこうと思います。

 

【あらすじ】

老親の面倒を見てきてた桐子は、気づけばたったひとり、76歳になっていた。

両親をおくり、わずかな年金と清掃のパートで細々と暮らしているが、貯金はない。

同居していた親友のトモは病気で先に逝ってしまった。

唯一の家族であり親友だったのに……。

このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう。

絶望を抱えながら過ごしていたある日、テレビで驚きの映像が目に入る。

収容された高齢受刑者が、刑務所で介護されている姿を。

これだ! 光明を見出した桐子は、「長く刑務所に入っていられる犯罪」を模索し始める。

引用:Amazon商品ページ

 

【私的満足度】

 

 読みやすさ ★★★★★

 表 現 度 ★★★★★

 おもしろ度 ★★★★★

 総合満足度 ★★★★★

 

【感想】

 

物騒な話かと思いきや、そんなことはありませんでした!

とても、ハートフルな作品となっていました。

それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。

 

 

① 主人公は高齢女性

 

主人公は、高齢女性の一橋桐子さん76歳です。

同居していたトモさんが亡くなっていまい、途方に暮れていました。

パート生活をしているが、貯金はない・・・

このままだと孤独死してしまう・・・

 

そんな高齢女性のリアルが描かれていました。

孤独死・・・

最近、多いと聞きます。

なんだか、寂しいですよね・・・

一人で死んでしまうなんて、

死ぬ時は誰かに看取って欲しいです。

 

でも、そう上手くはいかないのが現状なのかも知れません。

私が高齢者になったときは、どうなっているのでしょうか?

あまり想像したくありませんね・・・

 

この作品のタイトルは少し物騒ですが、内容は全然物騒じゃありません。

ハートフルな話となっていました。

なので、安心して読んでみてくださいね!

高齢者独特の悩みも鮮明に表現されていましたので、色々と考えるきっかけにもなると思います。

高齢者のリアルな悩みを除いてみませんか?

 

 

② 刑務所に入りたい主人公

 

主人公の一橋桐子さんは、孤独な高齢女性です。

孤独死して迷惑をかけたくないという理由から、刑務所に入りたいと思うようになりました。

 

なんだか、この設定も斬新ですよね。

他の作品にはない、設定だと思います。

高齢女性が刑務所に入りたいなんて・・・

3食食べれるし、無料だしという理由から、入りたいんですかね?

確かに衣食住には困らないと思います。

でも、だからと言って刑務所に入るのは・・・

と思いますが、私も生活に困窮したらそのように感じるのかも知れませんね。

老後について、深く深く考えさせられた作品でした。

 

 

③ 犯罪を模索する日々

 

刑務所に入りたい主人公。

どのようにして刑務所に入るか考えます。

主人公はできるだけ長く入れる方法を探ります。

詐欺、誘拐、殺人などなど・・・

どの方法が最適かすごくすごく考えます。

そして、実行に移そうとしても、なかなか上手くいかない・・・

真面目に生きてきた主人公の背景が想像できます。

悪いことって、いざやろうとしてもできないもんですよね。

あっ、私は悪いことしようと考えたことないですよ!

例えばの話です・・・

 

なかなか上手くいかない主人公にも注目して欲しいです。

考え方は少し変わっていますが、普通のおばあちゃんなんだなと思うはずです。

そこがリアルですよね。

そんな人も身近にいるかも知れませんね。

悪いことはしてほしくないです!

 

 

④ 果たして、刑務所に入れるのか?

 

主人公は無事?刑務所に入ることができるのか?

それとも、入らないのか・・・

ここにも注目してみてください!

読んだ後の後味は悪くないので、安心してくださいね。

とてもハートフルな内容となっていました。

心あったまること間違いなし!

怖がらずに、読んでみてくださいね!

 

 

【まとめ】

 

今回は、原田ひ香さんの『一橋桐子(76)の犯罪日記』を読んでみました。

主人公が、刑務所に入りたいおばあちゃんという斬新な設定。

でも、ハートフルな作品なんです。

そこが驚きですよね!

読んだ後は、心温まること間違いなし!

ぜひ、読んでみてくださいね!

 

 

みんなのレビュー

皆さんのレビューも紹介しますね!

星5

・ドラマにもなってちょっとコメディ調だったが、原作はもうちょっと真面目で真剣なのが良かった。年配の女性の一人暮らしがいかに切羽詰まるものか、重くなく描いているところが良い。

・感動することや、悲しいこともあるとても感情的な小説です!

・わくわくしながら読めました。楽しく明るい気持ちになれました。

 

星4

・ドラマ化されたのを見て、興味を持ち、購入して読みました。
ドラマで桐子を演じている松坂慶子さんに重ね合わせて読み進めると、桐子は特段何も持っていないというのではなく、清貧という言葉が相応しい。
最終章、一気に展開していくのは、いささか出来過ぎなストーリーですが、桐子さんの人となりによって、期待感の持てる結末をむかえられて、爽やかな読後感を覚えました。

・ドラマは未視聴ですが、高齢者と犯罪という重いテーマかと思い手に取りました。結果は鮮やかに裏切られ、爽やかな読後で終わります。同居していた友人の死で世を儚んだ桐子さんが罪を犯して刑務所に入ろうとするのですが、「品の良さそうな」と周りからは思われるような方ですから、全てがどことなくユーモアに満ちていて安心して読めます。
所々、認知症の隣人や孤独な老人など今の世情を感じさせますが、老後、なんとかなるのかもと楽天的な気持ちにさせられました。

 

 

本の購入はこちらから!

一橋桐子(76)の犯罪日記 (徳間文庫) [ 原田ひ香 ]

価格:814円
(2024/6/10 06:27時点)

もっと読書したい人におすすめしたいサービスがこちら!

Kindle Unlimited

Amazonの本読み放題サブスク。漫画や雑誌などジャンルが豊富。新規登録なら30日間無料。

無料体験はこちらから!

Audible(聴く読書)

Amazonの聴く読書のサブスク。12万以上の作品が聴き放題。新規登録なら30日間無料。

無料体験はこちらから!

その他のおすすめ作品

・『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ 

そして、バトンは渡された (文春文庫)

新品価格
¥800から
(2024/7/5 20:45時点)

あらすじ

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。

その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。

引用:Amazon商品レビュー

書評はこちら

【レビュー/評価】『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ の感想

・『光のとこにいてね』一穂ミチ

光のとこにいてね (文春e-book)

新品価格
¥1,900から
(2024/7/5 20:48時点)

あらすじ

古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。

運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語

引用:Amazon商品ページ

書評はこちら

【読書マニアがレビュー/評価】『光のとこにいてね』一穂ミチの感想(ちょいネタバレ))

 

・『賢者の書』喜多川泰

賢者の書

新品価格
¥970から
(2024/7/5 20:49時点)

あらすじ

何の変哲もない、いつもと同じ一日が始まったはずだった。
仕事も私生活もうまくいかず、くすぶっていたアレックスの前に、不思議な少年サイードが現れる。
サイードは九人の賢者を求めて旅をしており、これから最後の賢者に会うことになっているのだという。
サイードの旅の記録である「賢者の書」を読み始めたアレックス。
そこには、サイードの冒険譚と、賢者たちから学んだ人生に成功と幸せをもたらす教えがしるされていて……。

引用:Amazon商品ページ

書評はこちら

【読書マニアがレビュー/評価】『賢者の書』喜多川泰の感想(少しだけネタバレ)

おすすめ

4件のフィードバック

  1. 2024年6月9日

    […] その他のハートフル作品はこちら ・『一橋桐子(76)の犯罪日記』原田ひ香 […]

  2. 2024年6月11日

    […] 『一橋桐子(76)の犯罪日記』原田ひ香 […]

  3. 2024年6月11日

    […] 『一橋桐子(76)の犯罪日記』原田ひ香 […]

  4. 2024年6月11日

    […] 『一橋桐子(76)の犯罪日記』原田ひ香 […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です