【レビュー/評価】『諸刃の紙幣』並木祐介の感想(ネタバレなし)

引用:Amazon商品ページ

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諸刃の紙幣

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こんな人におすすめ!
○リアルな設定が好きな人
○ミステリーが好きな人

 

今回は並木祐介さんの『諸刃の紙幣』を読んでいこうと思います!

 

『ステージ 夢は現実へ』に続いて、並木祐介さんの作品です。

 

『ステージ 夢は現実へ』とは打って変わった雰囲気の作品ですね。

 

今作はミステリー小説なんだとか!

 

どんなミステリーが待ち受けているのか!?

 

では、早速読んでいこうと思います。

 

【あらすじ】

悩み苦しみ助けを待つ人がいる。そんな人々に温かい手を差し伸べたい!



養護施設で育った主人公 世良海斗が尊敬する先輩女性と共にリサーチ&サポートに奔走する。



現代社会が抱える問題に鋭く切り込む異色のミステリー小説。

 

引用:Amazon商品ページ

 

 

【私的満足度】

 

 読みやすさ ★★★★★

 表 現 度 ★★★★★

 おもしろ度 ★★★★★

 総合満足度 ★★★★★

 

【感想】

 

紙幣が登場するリアルな設定の作品でした!

 

この物語では紙幣がとても重要な役割を担っていました。

 

それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。

 

 

① リアルな設定

 

この本の魅力の1つに、リアルな設定が挙げられます。

 

この物語には紙幣が登場します。

 

しかも、ただの紙幣ではありません!

 

偽札です・・・

 

日本の紙幣は、偽札を作るのがとても難しいと言われています。

 

そんじゃそこらの素人では、とてもじゃないが作ることができません。

 

では、この物語ではどのようにして偽札を作っているのか?

 

個人的には、偽札を作る過程がとてもリアルで、物語に引き込まれました。

 

作成困難な偽札をどのように製造しているのか?

 

めっちゃくちゃリアルでしたので、ぜひ読んでもらいたいと思います!

 

また、製造された偽札がこの物語とどのように絡み合うのか?

 

面白いくらいに絡み合います・・・

 

偽札はこの物語のとても大切なキーワードになります。

 

偽札が織りなす唯一無二の物語をとくとご覧あれ!

 

 

② どん底に突き落とされる主人公

 

この物語の主人公は、勤めていた会社の営業不振から会社を解雇されてしまいます。

 

無職になり、人生のどん底に陥る主人公・・・

 

養護施設で育った主人公には、両親など頼れる人がいません。

 

途方に暮れる主人公・・・

 

そんな中、とある人物が主人公を訪ねてきます。

 

その人物は、慈善事業団体の代表だというのです。

 

彼は主人公を慈善事業団体に勧誘しにきたとのこと。

 

いかにも怪しい・・・

 

というか、めちゃくちゃ怪しいですよね・・・

 

そして、男性はとあるものを主人公に手渡します。

 

それは「偽札」でした。

 

(この偽札が物語の鍵を握ります!)

 

慈善団体は偽札を使用して、困っている人たちを助けているとのこと。

 

偽札?慈善団体?

 

怪しさが更に増しましたね・・・

 

果たして、主人公はこの慈善団体に参加するのか?

 

そして、慈善団体が助けている人々とは?

 

謎が謎を生んでいきます・・・

 

そんな中、主人公がたどり着く場所とは?

 

怒涛の展開に注目!

 

 

③ 主人公が辿り着いた場所とは?

 

偽札を製造する怪しい慈善団体に勧誘された主人公。

 

慈善団体は偽札で困っている人を助けるのだという。

 

悩み抜いた末、主人公は慈善団体に参加することを決意します。

 

一体なぜ、主人公はこの怪しい慈善団体に参加することにしたのか?

 

個人的には、主人公が慈善団体に加入するか悩む過程に注目してほしいです!

 

あやしい慈善団体に勧誘されたら、皆さんはどうしますか?

 

加入しますか?

 

私も人生のどん底にあったら、加入を検討してしまうかもしれません・・・

 

めちゃくちゃ悩む・・・

 

悩むのは主人公も同じ。

 

めちゃくちゃ悩みます・・・

 

悩み抜く姿が人間味溢れていて、とても良かったです!

 

では、主人公たちはどのようなことに悩み、慈善団体に加入することを決意したのか?

 

こればっかりは、じっくり読んでほしいと思います!

 

 

④ 救いの手を

 

悩み抜いた末、偽札を製造する慈善団体に加入した主人公。

 

主人公は先輩女性と共に仕事をすることになります。

 

偽札を使用して、困っている人を助けていきます。

 

果たして、救うに値する人間なのか、主人公たちはじっくり審査します。

 

さまざまな困っている人が登場します。

 

会社経営に悩んでいる人、会社に解雇されそうな人などなど・・・

 

主人公は彼らのどこ注目し、支援することを決めるのか?

 

主人公の鋭い考え方にも注目です!

 

そして、支援した人たちはどうなるのか・・・

 

ぜひ、これにも注目してほしいと思います!

 

果たして、幸せになるのか・・・それとも・・・

 

結末が気になる方は、ぜひこの物語を読んでみてくださいね!

 

 

⑤ お金では買えないもの

 

最後に、この物語に込められたメッセージについて、書いていこうと思います。

 

この物語に込められたメッセージとは、ズバリ!「お金で買えないもの」であったように思います。

 

慈善団体に参加し、お金に余裕が持てた主人公でしたが、お金で買えないものがありました。

 

主人公がお金で買えなかったものとは?

 

これがまた深かったです・・・

 

世の中にお金で買えないものはあるのでしょうか?

 

あるんです!

 

そして、作中にて「お金で買えないもの」で伝えたかったこととは?

 

私たちの心に深く深く突き刺さるものでしたので、ぜひ読んでいただきたいと思います!

 

 

【まとめ】

 

今回は、並木祐介さんの『諸刃の紙幣』を読んでみました。

 

リアルな設定が魅力的な作品でした。

 

また、人間味あふれる主人公にも注目してほしいと思います!

 

読後は、「お金で買えないもの」について考えていることでしょう。

 

深い深いメッセージが込められていますので、ぜひ、読んでみてくださいね!

 

 

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・「ステージ 夢は現実へ」

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