【読書マニアがレビュー/評価】『あなたが彼女を殺した』モリコヨリ (著), さとう もえ (その他) の感想
引用:Amazon商品ページ
⚪︎ブログ運営者kimkim紹介
読書家:ジャンルを問わず、1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のレビュー・評価・感想を投稿しています。
○ミステリーが好きな人
○意外な結末が好きな人
・
今回はモリコヨリさんとさとうもえさんの『あなたが彼女を殺した』を読んでいこうと思います。
なんだか意味深な表紙と題名ですね・・・
どんな物語が待っているか気になる!
早速読んでいこうと思います。
【あらすじ】
横浜、Yふ頭で大学生の太田友香が溺死。警察に自殺として処理をされた。
彼女と3日後に会う約束をしていた、九十九大介(つくも だいすけ)。泳ぎが得意な彼女が海で自殺をするはずがない、彼女は誰かに殺されたんだ!
九十九は、彼女のアルバイト先だったフードデリバリー会社で潜入バイトを始める。容疑者として浮上したのは、彼女と親しかった5人。彼女の元彼氏が殺した?彼女の女友達が殺した?それとも…。
事件の真相を探っていくうちに、新たな事件が起こる。ますます謎が深まる中、九十九は犯人を捜し出すことができるのか?「犯人当て」ミステリー。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
序盤はハートフルな雰囲気が流れていたのですが、
ページを進めるにつれて、どんどん不穏な空気が流れ始めます。
主人公にも何やら秘密があるようで・・・
ということで、私が感じたことを少し書いていこうと思います。
①主人公を取り巻くハートフル
主人公の九十九は、ハーバー宅配で働き始めた新米配達員。
とある殺人事件の真相を追っています。
まだ収入があまりない彼は、ネットカフェで暮らしています。
そんな彼には、南井咲というネットカフェ仲間がいました。
咲は九十九のために、行きつけのカフェでよく食事を奢ってくれるます。
そのカフェには、陽気なオーナーや店を手伝っているオーナーの娘さんがいるのでした。
その他にも常連さんなんかもいて、とても平和な雰囲気が流れています。
序盤は平和すぎて、正直、殺人事件のことを忘れてしまいました笑。
こんな素敵で平和な日々っていいなーって、素直に思いました。
私も行きつけのカフェを開拓してみたいです!
他の常連さんと会話をしてみるのも憧れますよね。
そんな妄想が引き立てられる序盤でした。
平和な日々が続くと思いきや、何だか不穏な空気が流れ始めます。
登場人物のそれぞれの闇が見え始め・・・
②次々と起こる事件
突然、平和な日々が終わりを迎えます。
何者かによって、南井咲が殺されてしまいます。
頭を石に打ちつけたことにより死亡。
スマホや財布が盗まれていたため、警察は強盗殺人を視野に捜査を開始。
なぜ、咲が殺されなくてはならなかったのか、
本当に強盗殺人なのか・・・
謎が謎を生みます。
咲の事件に始まり、次々と事件が起きていきます。
次は誰が犠牲になるのか?
殺しを行う犯人の目的とは?
主人公が追う事件との関係性は?
読んでいくうちに、謎が生まれ、物語にどんどん引き込まれていきました。
他にも個人的にお気に入りの点があります。
それは”ストーリーのテンポの良さ”です。
1巻で完結のストーリーなので、テンポがめちゃくちゃいいです!
しかも、様々な展開が仕掛けられていますので、飽きずに読めます。
また、ミステリー漫画で1巻完結は比較的短いですが、それでもしっかりと物語が作り込まれています。
濃厚なストーリーとテンポの良さが、とてもよくマッチングしていました。
忙しい人でも、さっくり濃厚なストーリーが楽しめますよ。
通勤・通学時間でも楽しめますので、皆さんにもぜひ読んでいただきたいです!
③犯人はまさかの・・・
主人公の周りで引き起こされる様々な事件。
点と点が繋がり、主人公が追う事件と繋がりを持ち始めます。
これまでの事件と、主人公が追う事件との繋がりは?
また、1つ1つ犯人に近づいてきます。
そして、主人公が犯人に向けた一言
「あなたが彼女を殺した。」
判明した意外な犯人とは!?
意外な犯人はミステリー作品あるあるですが、
それにしても意外でした・・・
読後の余韻がまだ抜けません。
意外な犯人といっても、これまであまり登場しない人物とかじゃないので、
安心して読んでほしいと思います。
あまり登場しない人物が犯人じゃないとしたら、
犯人は主要な登場人物?
これ以上書くと、ネタバレになってしまうので、やめておきます笑
ミステリー独特の読後の余韻が、漫画でも味わえるなんて・・・
正直、めちゃくちゃ新鮮でした!
ミステリー小説が好きな人には、刺さる作品となっておりますので、
ぜひ、読んでいただきたいと思います。
漫画でも、ミステリー独特の読後の余韻、味わってみませんか?
【まとめ】
今回はモリコヨリさんとさとうもえさんの『あなたが彼女を殺した』を読んでみました。
漫画でお手軽に読めるのに、濃厚なストーリーとテンポの良い展開が待ち受けておりました。
漫画なので、サクサク読めちゃうのも魅力ですね!
また、皆さんにも読後の余韻を味わってもらいたい。
ミステリー小説好きには、刺さる内容となっておりますので、ぜひ、読んでみてくださいね!
本の購入はこちらから!
その他のおすすめ作品
・『暗殺』柴田哲孝
・『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉
・『護られなかった者たちへ』中山七里