【レビュー/評価】『風が吹くとき』黒田充代の感想(ネタバレなし)
引用:Amazon商品ページ
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読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
○生きることを深く考えたい人
○静かに自分を見つめ直したい人
今回は黒田充代さんの『風が吹くとき』を読んでいこうと思います。
シンプルで素敵な表紙の作品です。
どんな物語が待っているのか、気になります!
では、早速読んでいきますね!
【あらすじ】
セーターから生まれた毛玉の旅。四季をわたる旅に出た毛玉がおりなす詩的世界。
何気ない風に吹かれたときに、ふと憶い出される「いつかの日」がある。
その懐かしいような愛しいような一瞬の感覚。
繊細なものや曖昧なものを、大切に綴ったちいさな物語。
ーー目に見える出来事のなかにも
宝物はたくさんあるはず。
気づいていないだけ?
見ようとしないだけ?
もしかしたら
ただそれだけかもしれない。
いまを見つめる。
そして、おなじくらいに
「いつか」を見つめたい。
あっという間に通り過ぎていく
「あなたの刹那」を忘れないでーー。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
シンプルな絵と深いメッセージが、私の心に深く突き刺さりました。
人生を深く考えたい大人に読んで欲しい絵本でした!
それでは、私が考えたことを少し書いていこうと思います。
① シンプルな色合いの絵
本作は絵本ということで、たくさんの素敵な絵が描かれていました。
率直に思ったことは、絵の色合いがシンプルで読みやすい!
実は、私は絵も興味があるのですが、シンプルな絵は特に好きです。
(絵は好きですが、本より詳しくないです涙)
色がたくさん使われている絵だと、なんだか見にくい印象を受けます。
しかし、本作の絵はとてもシンプルな色合いで描かれていました。
絵を見ているだけでも、気持ちが落ち着いて、静かな気持ちになれます。
疲れている時やストレスが溜まっている時に、眺めたい絵です。
「仕事疲れたなぁ・・・」、「静かな時間を過ごしたいな・・・」なんて時にぴったりの一冊となっておりました。
落ち着いた絵を見て、静かな気持ちを取り戻してみませんか?
② 共に生きる仲間とは?
本作の魅力は素敵な絵だけではありません!
深く心に突き刺さるメッセージも魅力的で、たくさんのメッセージが込められていました!
深いメッセージの1つを紹介したいと思います。
こんな言葉がありました。
「おんなじだから仲間とはかぎらないし、ちがうけれど仲間になることもあるはず」
なんだか、とても深く感じました。
この言葉はたくさんの物事に当てはまりますね!
自分と同じ特徴の人はたくさんいると思います。
例えば、性別、出身地、趣味、職業などなど
挙げてみると、キリがあるませんね。
でも、これらの人が全員仲間とは限りませんよね。
自分と相反する考えを持っていたり、時には、悪意を持って接してくるかも知れません。
また、自分と違う特徴の人も多くいるのも事実です。
しかし、自分と違う特徴の人と接することで、新たな発見があったりもします。
時には、いい仲間になってくれるかも知れませんね。
また、「おんなじだから仲間とはかぎらないし、ちがうけれど仲間になることもあるはず」という言葉から、教訓を得ることもできました。
「人の特徴などの先入観に囚われず、その人自身を見つめて、接すること。」
こんなメッセージが私の中に思い浮かびました。
さまざまな先入観に囚われて、人と接する事があると思います。
自分と同じ特徴があるからといって、親しくしてみたり、自分と異なるからといって、嫌厭してみたり・・・
さまざまな先入観が、私たちを取り巻いています。
でも、その先入観に囚われてしまっては、良い仲間とは出会えません。
先入観に囚われず、その人自身について、見つめることで素敵な出会いが訪れる。
そんな教訓を得る事ができました。
先入観なんて、海に捨ててこようと思います!
先入観を捨てて、素敵な出会いを見つけるぞ!!!
③ 生きることは旅をすること
本作で、特に私の心に強く突き刺さった言葉があります。
それは登場人物の一人である針山さんの口癖です。
「生きることそのものが旅をすることなの。だから、だれもが旅の途中なのよ」
なんだか、この言葉、深くないですか?
私なりにいろいろと解釈してみましたので、少し書かせてください!
「生きること=旅をすること」
いろんなところに出向いて、いろんな人と出会い、いろんな体験をする。
これが生きることなのかも知れませんね。
そのためには、「行動」が必要なんだと思います。
いろんなことを体験するためには、行動しなくてはいけません。
じっとしているだけでは、さまざまなことを体験できないと思います。
これからも、たくさん行動して、楽しい旅をしていきたいと思います!
また「誰もが旅の途中」という言葉からも考えさせられる事がありました。
では、旅の終着はいつになるのか?
こんな疑問が私の中に生じました。
私なりの解釈になるのですが、「旅の終着=死」なのかも知れませんね。
そして、このことを考えてみて、私が率直に思った事があります。
それは「素敵な旅の終着を迎えたい」ということです。
旅の終着時はモヤモヤした気持ちじゃなくて、さっぱりした気持ちになりたいです!
では、素敵な旅の終着を迎えるためには、どうしたら良いのでしょうか?
それは素敵な旅を続けていくしかないと思います!
素敵な出会い、素敵な出来事など全てが旅の終着に影響を与えます。
素敵な旅の終着を迎えるためにも、これからも素敵な出会いや出来事を大切にしたいです!
【まとめ】
今回は、黒田充代さんの『風が吹くとき』を読ませていただきました!
シンプルで素敵な絵と深いメッセージが特徴的なこの1冊。
絵を見ているだけでも、気持ちが落ち着いて、静かな気持ちになれます。
ストレスが溜まっている時や静かな気持ちになりたい時に、ぴったりな本となっております。
また、深い深いメッセージからも得られるものが多いので、ぜひ、皆さんにもいろいろと考えて欲しいです!
現代人が忘れていることも、再確認する事ができます。
心を落ち着かせて、自分を見つめ直してみませんか?
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黒田充代さんの他の作品
・『私は、悲しみも劣情も、静やかに眺める。』
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