【読書マニアがレビュー/評価】『暗殺』柴田哲孝の感想
引用:Amazon商品ページ
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○ミステリーが好きな人
○サスペンスが好きな人
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今回は柴田哲孝さんの『暗殺』を読んでいこうと思います。
何かと話題の本作。
暗殺という物騒なタイトルの書籍ですが、一体どのような物語が描かれているのでしょうか?
気になるので、早速読んでいこうと思います。
【あらすじ】
奈良県で日本の元内閣総理大臣が撃たれ、死亡した。その場で取り押さえられたのは41歳男性の容疑者。男は手製の銃で背後から被害者を強襲。犯行の動機として、元総理とある宗教団体とのつながりを主張した――。
日本史上最長政権を築いた元総理が殺された、前代未聞の凶行。しかし、この事件では多くの疑問点が見逃されていた。致命傷となった銃弾が、現場から見つかっていない。被害者の体からは、容疑者が放ったのとは逆方向から撃たれた銃創が見つかった。そして、警察の現場検証は事件発生から5日後まで行われなかった。
警察は何を隠しているのか? 真犯人は誰だ?
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
実際の事件をもとにして書かれているだけあって、リアルだったというかなんというか・・・
リアルな作品って、実際に起こっていそうで少し怖いですよね。
色んな意味で面白かった作品でした。
それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① 真実の追求
本作の大きなテーマとして「真実の追求」挙げられると思います。
陰謀論や暗殺計画などを描きながら、「真実とは何か」という疑問を私たちに投げかけてきます。
主人公の三島は真実を求める過程で、自らの信念や過去と向き合うことになります。
その過程にもぜひ注目してほしいです。
三島が向き合った先にある闇と真実。
日常生活では味わえない刺激が私たちを襲います。
皆さんは大きな大きな闇が迫ったときに、自らの信念や過去と向き合うことができますか?
正直、私にはできるか自信がありません。
皆さんはいかがでしょうか?
ぜひ、本作を読んで考えてみてくださいね!
② 三島の人間性
本作のキャラクター描写は非常に深く、リアルなものとなっておりました。
それゆえ、物語にどっぷり浸かることができました。
特によく描かれていたのは、主人公である三島の人間性であったと思います。
三島は鋭い洞察力と探偵スキルの持ち主です。
完璧に見える三島ですが、過去のトラウマや内面の葛藤など悩みを抱えています。
過去のトラウマや内面の葛藤などが詳細に描写されていたため、さらに物語に浸ることができました。
共感する部分もあり、心に深く突き刺さった場面もありました。
また、三島を取り巻くキャラクターたちもよく表現されていました。
三島の調査を助ける仲間や内部告発者など、さまざまな人物が登場します。
彼らそれぞれにバックグラウンドが存在していたため、よりキャラクターが色濃く表現されていました。
個性豊かな登場人物ばかりですので、ぜひ注目して本作を読んでみてくださいね。
③ リアルへのこだわり
本作を読み終わって初めに感じた事は「リアルへのこだわり」でした。
本作では、物語をよりリアルにするために、現実の政治的陰謀や歴史的背景が巧みに取り入れられていました。
これらが取り入れられていたことで、よりリアルさが引き立っていたんだと思います。
それにしても、リアルすぎる・・・
リアルが故に、何かしらの作者のメッセージが込められているような気がしました。
権力の闇、個人と国家などなど、色々と考えさせられる内容となっていました。
皆さんは本作を読んでどのように感じるでしょうか?
面白いで終わるか、それとも、より深い内容を考察するか、、、
人それぞれの捉え方ができる作品となっており、作者の深いメッセージが込められていますので、騙されたと思って読んでみてくださいね!
【まとめ】
今回は柴田哲孝さんの『暗殺』を読んでみました。
リアルな描写と深いキャラクター描写が魅力の本作。
主人公の三島のトラウマや葛藤がよく描かれており、物語にどっぷりと浸かることができました。
また、リアルすぎる物語の構成から、作者のこだわりとメッセージを読み取れました。
日常生活の中でも「真実とは何か?」を常に探していきたいと思います。
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