【レビュー/評価】『飛燕日記』 春乃夜永の感想(ネタバレなし)
引用:Amazon商品ページ
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読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
○リアルなストーリーが好きな人
○斬新なストーリーが好きな人
Twitterのフォロワーさんである春乃夜永先生の作品を読んでいこうと思います!
表紙には可愛らしい女性が描かれていますが、どのような物語なのでしょうか?
早速読んでいきたいと思います!
【あらすじ】
仕事もプライベートもうまくいかない「私」は、自暴自棄に陥り、複数の男性と体を重ねるようになる。
そんな生活のある日、彼女は一人の既婚者に恋をしていることに気がつく。
彼に愛され続けることを望んだ彼女を待ち受ける結末とは、、、
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★☆
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★☆
総合満足度 ★★★★☆
【感想】
すごかった、、、色々と、、、
余韻がいつまでも続く、、、
それでは早速、感想を書いていきたいと思います、、、
1.作品を盛り上げる比喩表現
この作品で一番私が感動したことは、夜永先生の比喩表現の多さです!
それにしても、すごすぎる!
他の作品とは一線を画していました。
少しだけ引用させていただくと、「夏の果実のような〜」「世界を閉め切る暗幕のようだった」などなど、、、
さまざまな比喩表現がこの作品を彩っていました。
比喩表現を自由自在に操れるようになりたいなぁ。
なんだか、かっこいいし、自分の文章力の幅がかなり広がるような気がします!
私も比喩表現勉強しようかなぁ、、、
2.官能小説とはまた違った表現
この作品には、あらすじでも書いた通り、体を重ねるシーンがいくつも存在します。
エロいけど、エロすぎないところが官能小説と違うところだと思いました。
(まあ、官能小説を読んだことはないんですけどね笑)
体を重ねるシーンがこの物語をさらに濃くしているというかなんというか、、、
体を重ねている最中の主人公の心情がまたリアルでした、、、
女性ってとても難しんですね、、、
3.リアルな女性の心情
先ほども少しだけ触れましたが、女性の心情表現がリアルでした。
感情って人によって違い、こんなにも変化するものなんだと、つくづく思い知らされました。
それにしてもリアル、、、
実際に体験したことを書いているならともかく、体験したことがないことをこんなにも鮮明に表現できるなんて、、、
とても素敵だと思いました!!!
私も色々と思い描いたことを自由に表現できるようになれたら、とても楽しんだろうなぁ
とつくづく思う今日この頃でした。
【まとめ】
それにしてもいい意味で余韻がすごい、、、
やっぱりこの作品はストーリーも好きですけど、比喩表現などの表現の仕方がとても魅力的だと思いました。
もう一回読みたいな、、、
ストーリーも斬新だったので、読書に刺激が欲しい人はぜひこの本を読んでみてください!
読書後の余韻が生まれること間違いなし!!!
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その他の書評はこちら
最近の恋愛小説は、官能がリアルすぎてドロドロで、あまり後味良くないものが多い(昔の想像させる余地がある官能小説の方がよりエロティックで映画を見ているようでした)ですが、こちらは楽しみですね^ ^
昨日まで、川上弘美さんを途中まで読んでおりましたが、登場人物の多さ、複雑さに、途中で返却????
今日から、『わたしの美しい庭』を読み始めました。
沢山の美しい比喩にさすがだなあと感じます。
それにしても、最近は、どの作家さんの本を手にしても、なんだか登場人物に共通性を感じるのですよ、、気のせいかな?
こちらは、表紙の女性の表情に、小説の主人公の女性の奔放さ、弱さがとてもよく表現されているなあと感じました。