【読書マニアがレビュー/評価】『ういちの島 1巻』都留泰作の感想

引用:Amazon商品ページ

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こんな人におすすめ!
○ホラー作品が好きな人
○シリアスな作品が好きな人

今回は都留泰作さんの『ういちの島 1巻』を読んでいこうと思います。

結構エグい表紙ですね・・・

表紙から漂うホラー臭。

読む前から少しビビっていますが、頑張って読んでみようと思います涙



【あらすじ】

 

クリスマスイブの夜、島でたったひとりで穏やかに過ごすつもりだった。なのに、目を覚まし気づいたら女子大生・芽衣子の前には死体が横たわっていた。そこから今まで体験したことのない過酷な試練の数々が、彼女を待ち受けていた――。不本意な別れ方をしてしまった両親に会うために、こんな狂った世界でも生き延びなきゃならない。鬼才・都留泰作が初めて挑むサバイバル・パニック・ホラー!!

引用:Amazon商品ページ



【私的満足度】

読みやすさ ★★★★★

表 現 度 ★★★★★

おもしろ度 ★★★★★

総合満足度 ★★★★★

 

【感想】

 

割と怖かったです・・・

THEパニックホラーという雰囲気でした。

しかし、設定は唯一無二。

それでは私が感じたことを少し書いていこうと思います。



① 何もないクリスマスのはずが?

 

主人公は島で研究をする女子大生・芽衣子。

クリスマスイブの夜、他のみんなは島を離れる中、芽衣子は島に残ることにする。

クリスマスイブの夜を一人で過ごそうと思っていた芽衣子だが、とある男性に襲われてしまう。

芽衣子が気がつくと裸になっており、横には男性の死体が。

「私が殺してしまったのかもしれない。」と芽衣子は動揺します。

とにかく、他の人に助けを求めるため、芽衣子は島を探索することに・・・

 

男性に襲われるのはとても怖いことですが、それに加え、自分が知らない間に死体が転がっているのもめちゃくちゃ怖いですよね・・・

私だったら、芽衣子以上にパニックになってしまうと思います。

それにしてもなぜ、死体が転がっていたのでしょう?

本当に芽衣子が殺してしまったのでしょうか?

謎が謎を生んでいきます。

そもそも島に他の人がいるのかも疑問です。

謎の現象に襲われた芽衣子の運命やいかに!?



② 島に蔓延る化け物

 

芽衣子が島を探索していると、漁村に辿り着きました

「人を殺してしまいました。」との芽衣子の告白にも動揺しない島民。

島ではとんでもないことが起こっていたのでした。

夜な夜な、人が化け物になり、島民を虐殺しているとのこと。

芽衣子は島民に殺された化け物の死体を発見しました。

人間が真っ二つに割れ、その間から触手のようなものが伸びている化け物。(表紙の化け物です)

島民はこのバケモノを「ういち」と呼んでいました。

もしかしたら私も化け物なのかもしれないと、芽衣子は同様します。

そんな芽衣子に、おばあさんが声をかかてくれました。

芽衣子はおばあさんの家に泊まることに・・・

 

それにしても、化け物の姿は恐ろしいですね・・・

化け物は内臓に隠れており、夜になると出てくるんだとか。

めちゃくちゃグロテスクで、残虐な化け物。

そんなものを目の当たりにしてしまったら、絶対気絶します涙

この化け物とクリスマスイブに芽衣子に起こった現象は、何か関係がありそうな予感。

また、謎が生まれてしまいました。

 

本作はグロテスクな描写が多い物語ですが、ミステリー要素もあるので飽きずに読むことができました。

エグい内容なのに、読む手が止まりませんでした。

私も結構残酷なのかもしれませんね笑

グロいのに読む手が止まらない感覚を皆さんにも味わってほしい!

不思議な感覚を味わいたい人は、ぜひ本作を読んでみてくださいね。

 

 

③ 私は一体何者?

 

おばあさんの家に泊まる芽衣子。

朝目を覚ますと、芽衣子は裸になっており、そこにはおばあさんの死体が・・・

芽衣子は動揺し、森に逃げ込むのでした。

 

クリスマスイブの事件といい、おばあさんの家での事件といい、なんだか芽衣子が関係しているようですね。

裸になっていたのも、ういちになって行動していたから?

またもや謎が生まれてしまいます。

 

芽衣子は自分がういちなんだと思い始めます。

確かに同じような事件が続いてしまうと、自分がバケモノなのではないかと思ってしまいますよね。

自分が化け物になってしまったらどうしよう・・・

山深くの洞窟に引き篭もると思います。

 

果たして、芽衣子は本当にういちなのか?

なぜ、人間がういちになってしまうのか?

気になる方は、ぜひ本書を読んでみてくださいね!

でも、グロテスクな表現がありますので、苦手な方は気をつけてくださいね。

 

 

【まとめ】

 

今回は都留泰作さんの『ういちの島 1巻』を読んでみました。

グロテスクな描写があるのに、読む手が止まりませんでした。

グロ耐性がない方は、注意して読んでみてくださいね。

 

本作はホラー要素以外にもミステリー要素もありましたので、飽きずに読めました。

「ういち」の正体とは?

主人公の芽衣子はういちなのか?

謎が謎を生み出していました。

 

エグい設定なのに、読む手が止まらない!

そんな不思議な感覚を皆さんにも体験してほしい!

ぜひ、読んでみてくださいね。

 

 

みんなのレビュー

皆さんのレビューもご紹介します!

星5

・竜女も独特ですが本作もまた作者が生む
唯一無二の世界観です。面白かったです!
続きが楽しみです。

・小さな孤島でのパニックホラー
主人公である女性がガチレズであり、出会う女性にキチンと欲情するシーンがあるのが見どころです。主人公が同性愛の作品は今や珍しくもないが、欲情して襲おうか躊躇するところなど細かい描写に拘りを感じます。
次巻に大いに期待です。

・極限状態でむきだしになる心の内奥、信じる信じないをぎりぎりまで迷う緊張感、貴重な手がかりから未知を類推していく姿勢と、パニックホラーものの面白さが揃った本作品。登場人物の心理の繊細さや、ぎっちり描き込まれた触腕が最高です。
重たい霧、離島の漁村、爺さん婆さんと都留泰作の魅力がこれでもかと詰まっていて、最高の素材を選んだなという感じがします。続きに期待!

引用:Amazon商品ページ



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