【読書マニアがレビュー/評価】『イニシエーション・ラブ』乾くるみの感想・考察

引用:Amazon商品ページ

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こんな人におすすめ!
○恋愛作品が好きな人
○どんでん返しが好きな人

今回は乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』を読んでいこうと思います。

作品名は知っていたのですが、全く読んでことがなかった本作。

恋愛作品ということで、少しドキドキしますね。

それでは、早速読んでいこうと思います。



【あらすじ】

 

「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

僕がマユに出会ったのは、人数が足りないからと呼びだされた合コンの席。

理系学生の僕と、歯科衛生士の彼女。

夏の海へのドライブ。ややオクテで真面目な僕らは、やがて恋に落ちて……。

甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説──と思いきや、最後から二つめのセリフ(絶対に先に読まないで!)で、本書はまったく違った物語に変貌してしまう。

引用:Amazon商品ページ



【私的満足度】

読みやすさ ★★★★★

表 現 度 ★★★★★

おもしろ度 ★★★★★

総合満足度 ★★★★★

 

【感想】

 

読後の余韻がまだ消えません・・・

最後から2つ目のセリフが強烈でした。

とりあえず、もう1回読み直してこようと思います。

それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。



① 僕と彼女

 

人数が足りないからと呼びだされた合コンの席で、僕とマユに出会いました。

理系学生の僕と、歯科衛生士の彼女。

夏の海へのドライブ。ややオクテで真面目な僕らは、やがて恋に落ちて……。

 

本作は以上のようなあらすじになっておりました。

2人は辛いことがあっても、2人で乗り越えようと頑張ります。

不器用ながら2人で頑張ろうとする姿に、私自身も惹かれました。

一見すると、普通の恋愛小説のように感じると思います。

私もそう思いながら読んでいました。

涙しそうな場面も多々ありました。

 

しかし、そうはいかないのが本作。

最後の2つ目のセリフで本作の見方が180度変わりました。

まさにどんでん返しといったところでしょうか。

どんでん返しの物語が大好物なので、本作をとても気に入りました。

どんでん返しの作品が好きな方には、ぜひ読んでいただきたいと思います。

 

それにしても、最後から2つ目のセリフが衝撃的でした。

あまりに衝撃的で読後の余韻が今でも消えません・・・

それくらい衝撃的でしたので、次の項目で最後から2つ目のセリフについて少し触れてみたいと思います。



② 最後から2つ目のセリフ

 

先ほどから紹介しております、本作の最後から2つ目のセリフについて、ネタバレしないように少しだけ掘り下げてみたいと思います。

最後から2つ目のセリフを読むと、どうなるのでしょうか?

先ほども書きましたが、本作の見方が180度変わります。

まさに光が闇になって、闇が光になるかのように・・・

なんかそれっぽい例えをしてみましたが、まさにそんな感じなのです。

うーむ、ネタバレできないのがとても残念。

本当はとてもネタバレしたい笑

 

ホームページのあらすじにも最後から2つ目のセリフが衝撃的であることが記載されていたので、心して読んでいましたが、それでも驚きで手が止まってしまいました。

それくらいインパクトがあるのです!

なんとなく、伝わりましたか?

ルビンの壺が割れた」などを読んだ時となんだか似ていました。

大どんでん返しが好きな方には、ぜひおすすめしたいと思います。

大どんでん返しを読んだことがない方にも、おすすめしたいです。

きっと、大どんでん返し作品の虜になると思いますよ。

 

 

③ イニシエーション・ラブとは?(考察)

 

本作のタイトルとなっている「イニシエーション・ラブ」。

「イニシエーション・ラブ」の意味について、少し考えてみました。

 

イニシエーションとは「通過儀礼」のことを指します。

皆さんは「通過儀礼」という言葉をご存知でしょうか?

あまり馴染みがない言葉かもしれませんね。

通過儀礼とは、七五三や成人式のように、ある一定の年齢が訪れたときに行う儀式のことを言います。

 

それでは「イニシエーション・ラブ」という言葉を直訳してみましょう。

「イニシエーション・ラブ」を直訳すると「通過儀礼の愛(恋)」となります。

通過儀礼の愛?

ぱっと見じゃあ、意味がわかりませんね。

そこに本作の内容を絡めると、少し意味が見えてきます。

これはあくまで私の考えですので、ご了承くださいね。

 

イニシエーション・ラブとはズバリ!

「ある人と恋愛をしながらも、他の人のことを好きになること」だと思います。

つまり、「浮気」のようなことを指すと思います。

もしかしたら、皆さんも経験があるのではないでしょうか。

浮気までいかなくても、彼氏彼女がいるのに他の異性のことを気になってしまったり・・・

誰しも?経験があると思います。

実際、私も経験があります汗

「誰しもが経験する他の異性への関心」、それがイニシエーションなんだと思います。

「他の異性への関心を抱きながら、彼氏彼女と交際をする」それがイニシエーション(通過儀礼)なのかもしれませんね。

 

 

【まとめ】

 

今回は乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」を読んでみました。

一般的な恋愛小説と思いきや、全く異なる作品である本作。

最後から2つ目のセリフが衝撃的すぎた!

作品の見方が180度変わってしまいますよ。

 

そして、皆さんも本作を読んで「イニシエーション・ラブ」の意味を考えてみてくださいね。

深い深いメッセージが込められていますので、ぜひご自身で様々なことを考えてみてください!

 

 

みんなのレビュー

皆さんのレビューもご紹介します!

星5

・文章をしっかり読んでるとところどころモヤッとした箇所がありますがしっかり確認しつつ読み進めるとラストでびっくりさせられます!
それにしてもマユのような女は怖いですね…。
まさに女は女優…。
近くにそんな女がいないことを祈るのみです。

・普通の恋愛小説です。最後の1行までは。
最後の一文を読んで、数秒思考が止まり、
本当のストーリーを理解し、全ての辻褄が合っていきます。
内容自体は難しくなく、短いので初心者でも読みやすかった。

読んだ直後は登場人物の心持ちの変化が描かれてると感じただけですが解説を見ると世界観が変わります

 

星4

・遠く昔のことを思い出して切なくなってしまった。恋とか愛とかは切り離せないものなのかなあ…人間は。

・伏線の回収の仕方は奇抜で一読の価値ありと思います。

引用:Amazon商品ページ

 

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