【読書マニアがレビュー/評価】『光のとこにいてね』一穂ミチの感想(ちょいネタバレ))
引用:Amazon商品ページ
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○ハートフルな作品が好きな人
○友情物語が好きな人
・
今回は一穂ミチさんの『光のとこにいてね』を読んでみたいと思います。
友情がテーマの作品なんだとか。
いったいどんな友情が描かれているのでしょうか?
気になるので、早速読んでいこうと思います。
【あらすじ】
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
やっぱり友情っていいですね・・・
なんだか読んでいるだけで心がポカポカしてきます。
でも、一筋縄では行かないのも友情です。
うまくいかない友情の様子もよく描かれていました。
それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① 対照的な二人
本書は小瀧結珠、校倉果遠のダブル主人公の物語なっております。
初めの出会いは団地でした。
とある事情から団地を訪れることになった結珠。
そこで果遠と出会います。
結珠は親が医者の裕福な家庭で育ちました。
対照的に、果遠は団地でシングルマザーの元で育ち、決して裕福とは言えない生活を送っていました。
そんな対照的な二人ですが、なぜだか惹かれ合います。
会うたびに関係が深くになる2人。
しかし、幸せな人間は長くは続きませんでした。
とある事情から、結珠は団地に行けなくなってしまいました・・・
幼少期に短い間しか遊ばなかった友達のことでも、なんだか覚えていたりしませんか?
子供の時の記憶って、ふとした瞬間に思い出したりしますよね。
私も小学生時代に短い間でしたが交流した友達がいます。
今でも、その子のことを忘れてはいません。
子供の時の記憶って不思議ですね!
ある意味素敵な記憶なのかもしれません。
とある時を境に離れ離れになってしまった二人ですが、今後どのような展開を見せるのでしょうか?
次の項目で少し触れてみたいと思います。
② 突然の別れ
幼少期に離れ離れになってしまった結珠と果遠。
離れ離れになって数年が経ちました・・・
そして、高校生になった結珠。
高校生になり、クラスに入るとみたことのある顔が。
なんとクラスには果遠がいました。
数年ぶりに再開した2人でしたが、なんだか気まずい雰囲気が漂います。
なかなか話しかけられない2人。
やっと話しかけられた2人でしたが、なんだか他人行儀です。
しかし、お互いの秘密を公開したりするうちに、だんだんと仲良くなっていきます。
あの頃のように・・・
2人は唯一無二の親友となれたことでしょう。
しかし、2人にはまた別れの影が・・・
果遠のとある事情により、突然2人はまた離れ離れになりました。
彼女らの葛藤や悩みがよく表現されていたと思います。
思春期ならではの悩み、また強さを垣間見ることができました。
私にもこんな時代があったんだろうな・・・
なんだか懐かしい気持ちで、本作を読むことができました。
気がついたら、どっぷり物語に浸っていました。
2人が離れ離れになってしまった訳とは?
また、思春期ならではの悩みや葛藤にも注目して読んでみてくださいね。
きっと、この物語の虜になると思います。
③ 大人になって見えた景色
高校時代にまた離れ離れになってしまった2人。
それからは、それぞれの人生を歩むことになります。
二人がどうなったかはネタバレになるので、ぜひ本作を読んで確認してみてくださいね。
それぞれの人生を歩んでいた2人でしたが、また運命が2人を引き寄せます。
偶然が偶然を呼び、2人がまた再開しました。
なぜ、2人が再開することになったのか?
大人になった2人が抱く感情とは?
しっかりと大人になった2人は、幼少期、思春期とはまた違い、強くなっています。
そこにも注目です。
個人的には大人時代が一番好きです。
大人ならではの考えや悩みが詰め込まれていました。
大人になった今だからそう思うのかもしれません。
思春期に本作に出会えていたら、どのような気持ちだったのか、少し気になる今日この頃です。
大人や中高生にもおすすめしたい作品となっておりますので、ぜひ読んでみてくださいね!
読むタイミングによっては、物語が違う様に見えるかもしれませんね。
【まとめ】
今回は一穂ミチさんの『光のとこにいてね』を読んでみました。
運命に引き裂かれながらも、惹かれ合う2人の少女の物語でした。
2人の友情は運命といえど、引き裂けないのかもしれませんね。
幼少期、思春期、大人時代の3部に別れておりますので、それぞれの時代を噛み締めながら読んでいただきたいと思います。
読むタイミングによっては、物語の見方が変わっちゃうかもしれません。
それほど深い作品でした。
大人はもちろんのこと、中高生にもおすすめしたい作品となっておりました。
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