【レビュー/評価】『消えたアスフォデルスの一生』ともい柚佐彦の感想

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こんな人におすすめ!
○ファンタジーが好きな人
○戦闘描写が好きな人

 

今回はともい柚佐彦さんの『消えたアスフォデルスの一生』を読んでいこうと思います。

 

何やらファンタジー作品のようです。

 

ファンタジー作品は結構好きなので、とっても楽しみです!

 

カクヨムにて無料で読めますので、皆さんもぜひ読んでみてくださいね!

 

【あらすじ】

伝説の魔術師アスフォデルスは、かつての師ガノンダールにより美しさと魔術を奪われ、十歳の姿になってしまった。

 

しかし彼女は巨女の剣士ファングイン、女盗賊バルレーン・キュバラム、女魔術師ユーリーフと出会い、『不凋花の迷宮』に挑む仲間となる。

 

迷宮の奥にはアスフォデルスが力を取り戻す希望があり、高額な魔導書を報酬にし仲間達と共に冒険を始めた。

 

しかし、混沌の勢力・魔族”死脳喰らい”が彼女らを襲い、困難な戦いに巻き込まれる。

 

アスフォデルス達は死闘の末、何とか”死脳喰らい”を打ち破った。

 

そして最奥に到達し、アスフォデルスは元の姿を取り戻す。

だが、アスフォデルスを奪取し更なる延命を試みるガノンダールにより、彼女は拐われた。

 

徒党は彼女を救う為ガノンダール邸に急行。

 

バルレーンとユーリーフが外側の護衛と戦い、ファングインは邸宅内部の地下へ向かう。

そこでファングインは、ガノンダールと彼が呼び出していたもう一匹の魔族”影食い沼”と戦闘になった。

 

しかも、アスフォデルスは魔族”影食い沼”に取り込まれ苦戦を強いられる。

 

しかし、彼女が右目で並行世界を見る力を使い、運命を切断する絶技でアスフォデルスと”影食い沼”を分離。

 

その時、真実が明らかになる。

 

ガノンダールはアスフォデルスがかつて非人道的な実験で生まされたホムンクルスを使い魔族を操っていたのだ。

 

後にガノンダールは処刑され、アスフォデルスは再び醜い姿となり魔術の力を失う。

 

再度迷宮で力を取り戻そうとするが、魔族と混ざった影響から失敗が続く。

 

絶望の中、アスフォデルスは自害しようとするが、義眼から現れたもう一人の恩師ファルトールの言葉で、師との決別と生きる意思を固めた。

そして彼女は再び人生を歩み始め、ファングインとのある複雑な関係に向き合う事となる。

 

ただ、それでも感謝と親愛の意を込めて、アスフォデルスはファングインに本名を伝え、新たな未来に向かい始めた。

 

 

【私的満足度】

 

 読みやすさ ★★★★★

 表 現 度 ★★★★★

 おもしろ度 ★★★★★

 総合満足度 ★★★★★

 

【感想】

 

ファンタジー作品なので、ライトなストーリーかと思ったら、そんなことありませんでした!

 

少し重い設定もあったりしたので、新鮮な気持ちで本作を読むことができました。

 

それでは私が感じたことを少し書いていこうと思います。

 

 

① 個性豊かな仲間たち

 

本作の登場人物はめちゃくちゃ個性豊かなんです!

 

個性豊かな仲間たちは、ファンタジーあるあるなのかもしれませんが、本作でもしっかりと作り込まれていました。

 

まずは、主人公のアスフォデルス。

 

伝説の魔術師でしたが、とある事情により醜い姿に・・・

 

そして、見え隠れする悲惨な過去・・・

 

しっかりと背景が作り込まれていましたので、考察も捗ると思います!

 

次に紹介するのはアスフォデルスの仲間たちです。

 

彼女には3人の個性豊かな仲間たちがいます。

 

巨女の剣士ファングイン、女盗賊バルレーン・キュバラム、女魔術師ユーリーフの3人です。

 

名前だけを見ると普通の登場人物に見えますが、みんなめちゃくちゃ強いんです!

 

連携もできちゃうし、戦闘能力も高いし、主人公にしっかりと忠誠を誓います。

 

彼らの姿は見ていて清々しかったです!

 

彼女たちの中でも、個人的には巨女の剣士ファングインがめちゃくちゃ好きです。

 

ファングインは大柄な女性で、言葉が喋れません。

 

そして、人離れした能力で、主人公たちを幾度も助けます。

 

ファングインは異様に主人公に執着します。

 

なぜ、ファングインは主人公に執着するのか?

 

この謎もしっかりと作中で解明されていますよ!

 

ぜひ、ファングインの謎にも注目して読んでいただきたいです。

 

他の2人の仲間も魅力的ですので、皆さんもお気に入りの仲間を見つけてみてくださいね!

 

 

② 3体のホムンクルス

 

本作の鍵を握る存在として「3体のホムンクルス」が登場します。

 

まず、これら3体のホムンクルスの出生について触れていこうと思います。

 

なかなかエグい設定について触れていきますので、苦手な人は少し飛ばして読んでくださいね汗

 

この3体のホムンクルスですが、実はアスフォデルスから生まれています。

 

アスフォデルスのかつての師であるガノンダールが行っていた被人道的な実験により生まれました。

 

その非人道的な実験とは、ホムンクルスをアスフォデルスの体内で育てるというものでした。

 

体内で育てたのち、ホムンクルスを傷つけないように腹部を切開して取り出します。

 

そんな実験により、アスフォデルスは3体のホムンクルスを生み出すことに・・・

 

そんな非人道的な実験から生まれた3体のホムンクルス。

 

3体のホムンクルスは、その後どうなったのか・・・

 

なぜ、3体のホムンクルスは本作の鍵になるのか?

 

しっかりと謎が解決されるような内容になっていましたので、皆さんも考察しながら本作を読んでみてくださいね!

 

衝撃の結末が待っていますよ!!!

 

 

③ 圧巻の戦闘描写

 

本作のストーリーも面白かったですが、他にも私が感動した部分がありました。

 

それは、圧巻の戦闘描写です!

 

戦闘描写が深く、わかりやすかったです。

 

躍動感や戦闘時の緊張感が、ひしひしと伝わってきました。

 

戦闘中瞬時に思い浮かぶ作戦も興味的なものばかりで、作中に引き込まれてしまいました。

 

また、ファンタジーに特有の設定である「魔法」もよく作り込まれていました。

 

個人的にお気に入りなのが、「魔法詠唱時の言葉」です。

 

詠唱時の言葉が、とにかく作り込まれていました。

 

大体の作品は魔法名を唱えることで、魔法が使えちゃえたりしますが、本作の魔法はしっかり詠唱が必要なんです。

 

そして、それぞれの魔法には特有の詠唱文があります。

 

なんだか、少し珍しいかもしれませんね。

 

詠唱文もかなり作り込まれていましたので、ぜひ読んでいただきたいです!

 

言葉に出してみたら、魔法が使えるようになれたりして!?

 

 

【まとめ】

 

今回はともい柚佐彦さんの『消えたアスフォデルスの一生』を読んでみました。

 

いい意味でファンタジーらしからぬエグい設定。

 

躍動感や緊張感がひしひしと伝わる圧巻の戦闘描写。

 

他作品では味わえない感覚に浸ることができました!

 

カクヨムにて無料で読めますので、皆さんにもぜひ読んでいただきたいです。

 

少し違ったファンタジーの世界に浸ってみませんか?

 

 

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『アーカー大陸: 楔』一戸雄基

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