【読書マニアがレビュー/評価】『博士の愛した数式』 小川洋子の感想

引用:Amazon商品ページ

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 元々は読書大嫌い

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こんな人におすすめ!
○心温まる物語が好きな人
○登場人物の純粋さに触れたい人

 

 今回は小川洋子さんの『博士の愛した数式』を読んでいこうと思います。 

 

 そういえば、名作なのに読んでいなかったこの作品。

 

 たまたま、kindleで見つけました。

 

 読書感想文の課題図書にあったような、、、

 

 なんて、懐かしい記憶が呼び起こされました。

 

 それにしても、数式、、、数学、、、、、難しそう、、、

 

 実は理系なんですけど、数学は苦手で・・・

 

 うまく読めるか心配です涙

 

 でも、内容が気になるので、頑張って読んでみたいと思います!

 

【登場人物】

・博士

64歳。数学(整数論)専門の元大学教授。数学と子供と阪神タイガース(特に博士が事故に遭った当時、阪神の選手だった江夏豊投手、背番号は2番目に小さい完全数である28)をこよなく愛している。47歳のときに巻き込まれた交通事故により、新しい記憶が80分しか持続しないようになってしまった。大切なことを記したメモ用紙を体中につけている。書斎のクッキー缶の中に、野球カードや思い出の写真等をしまっている。人付き合いが苦手で、何を話して良いか分からなくなったとき、言葉のかわりに数字を持ち出すのが癖。特技は、文章や単語を逆さまから読むことと、一番星を見つけること。ニンジンと大根と卵かけご飯と酢豚が嫌い。

・私

28歳。シングルマザーの家政婦。数学にしか興味を示さない博士に初めは困惑するが、博士の優しさやその数学への情熱に触れるうちに、博士に尊敬や親しみを抱くようになる。「私」の誕生日である2月20日(220)と、博士が大学時代に超越数論に関する論文で学長賞を獲った時に貰った腕時計の文字盤の裏の番号No.284(284)は、友愛数の関係にある。博士が投稿している数学の懸賞問題の雑誌『JOURNAL of MATHEMATICS』を、上手く発音する自信がないため、「ジャーナルオブ」と呼んでいる。

・ルート

10歳の小学5年生。「私」の息子。頭が「   」のように平らだったので、博士に「ルート」と呼ばれるようになる。阪神タイガースのファンで、博士に頼んでラジオを直して貰い、一緒にラジオ観戦をする。

 

引用:Wikipedia

【あらすじ】

 

 家政婦である「私」は、80分しか記憶がもたない「博士」のもとへ派遣される。

 

 博士は私に冷たい態度をとっていた。

 

 しかし、私の「息子(ルート)」が遊びに来るようになって、日々は変化した。

 

 博士は息子にとても優しかった。

 

 そこから、驚きと歓びに満ちた3人の物語が始まっていく。



【私的満足度】

 

 読みやすさ ★★★★★

 おもしろ度 ★★★★☆

 総合満足度 ★★★★☆

 

【感想】

 

 それでは、この本を読んだ感想を書いていこうと思います。

 

 結論から言うと、数学が全くわからなくても楽しく読むことができました!

 

 なんなら、ちゃんと感動しちゃいました涙

 

 独特の世界が物語をより深いものとしていました。

 

 その独特な世界とは?

 

 それでは、私が感じたことを小分けに書いていきますね!



1.数学が苦手でもすらすら読める

 

 実はわたし理系なんですけども、数学は苦手です笑

 

 そんな数学が苦手な私でも問題なくこの作品を楽しむことができました!

 

 私のような数学アレルギーをお持ちの方もいると思います。

 

 でも、大丈夫ですよ!

 

 数式や定理は色々と出てくるのですが、博士の解説がわかりやすかったので、すらすら読むことができました。

 

 私がすらすら読めましたので、あなたもきっとすらすら読めるはずです。(たぶん笑)

 

数式?定理?何だそりゃ???

 

 また、数式たちが物語を深くしてくれていました。

 

 数式で物語が深くなるなんて、とても独特ですよね。

 

 題名に「数式」という単語が含まれているだけって、やっぱり数式がこの物語のキーになります。

 

 私はこんな独特な物語は読んだことがありませんでした。

 

 数学が苦手な人でも、どっぷりと作品に浸ることができると思いますので、ぜひご一読あれ!



2.博士の無償の愛

 

 家政婦である「私」には冷たい博士でしたが、私の息子のルートにはとても優しい態度をとりました。

 

 優しすぎるくらいに、優しさが溢れていました。

 

 ファウルボールに当たりそうになったルートを身を挺して守ったり、怪我をしたルートを病院までおぶって行ったり、、、、

 

 80分しか記憶が持たないのに、ルートにはいつまでも優しい。

 

 これって、無償の愛と読んでもいいのではないかと思いました。

 

 その博士の姿が、また感動を引き立たせてくれました。

 

 なんだか、心が洗われたような気がします。

 

 無性の愛などの純粋さに触れると、なんで心が綺麗になるんでしょうね?

 

 不思議でたまりません。

 

 無償の愛を提供できる純粋さを私にもください!!



3.純粋すぎるルート

 

 家政婦の息子である「ルート」

 

 ルートはとても純粋で、いつでも博士の話を真剣に聞いていました。

 

 たとえ、博士の記憶が80分しか持たなかったとしても、、、

 

 ネタバレになるので、あまり書くことができませんが、ルートの純粋さは歳を重ねても色褪せることはありませんでした。

 

 それがまた感動するのよね、、、、、

 

 博士の無償の愛を受けて育ったから、いつまでも純粋な心を持ち続けることが出来たのかもしれませんね。

 

 やっぱり、純粋さっていいですよね。

 

 羨ましいなぁ、、、

 

 純粋な心、私にもまだあるかな?笑



【まとめ】

 

 数学が苦手な私でも、この作品にどっぷりと浸ることが出来ました!

 

 数式が物語を深くしてくれました。

 

 数式が物語を深くするなんて、とても独特ですよね?

 

 あ、でも、数式がわからなくても大丈夫ですよ!

 

 ちゃんと博士がわかりやすく解説してくれます。

 

 それにしても、博士とルートの関係性が良かった、、、

 

 無償の愛を与える博士といつまでも純粋なルート。

 

 心が洗われるようでした。

 

 きっと皆さんも感動すると思いますので、ぜひこの作品を読んでみてください!


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2件のフィードバック

  1. nkiyokiyo より:

    本を2回読み、映画を1回みました。
    とても良い内容ですよね。

  1. 2024年6月17日

    […] 【レビュー/評価】『博士の愛した数式』 小川洋子の感想 […]

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