【レビュー/評価】『東大理三の悪魔』幸村百理男の感想
引用:Amazon商品ページ
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元々は読書大嫌い
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○SFフィクションが好きな人
○考察が好きな人
今回は幸村百理男さんの『東大理三の悪魔』を読んでいこうと思います。
東大が舞台のSFフィクションなんだとか!?
全く物語の想像がつきません・・・
さて、どんな物語が待ち受けているのでしょうか?
早速読んでいこうと思います!
【あらすじ】
時は1997年。
僕は東大理科三類の一年生で、夜八時に教養学部図書館を訪れ、閉館まで勉強する奇妙な生活を送っていた。
閉館後は渋谷で同じ理三の仲間と議論を交わしながら、食事をしたり酒を飲んだりする日々……
ある日からボーイッシュな雰囲気の女性が夜の図書館に訪れるようになる。
彼女はいつもサングラスに黒いコートという出立ちで、難解な物理学の専門書を読んでいた。
僕は彼女と話していくうちに、その圧倒的な世界観に夢中になる。天才とは何か、この世界に隠された秘密とは……?
実話をもとに描き、東大生のリアルが垣間見える仕上がりとなっている。
東大医学部卒医師が学問の本質を追求したSFフィクション。
天才と秀才の邂逅を描いた異色の青春物語。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
少し難解でしたが、それ故に深い物語となっていました。
考察が捗る、捗る!
それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① 謎の女性
この物語は、とある謎の女性との出会いから始まります。
図書館の閉館時間まで勉強していた主人公。
とある日から、ボーイッシュな女性を目撃します。
女性はサングラスをかけており、黒いコートを着ています。
いかにも怪しいですね・・・
そして、難しげな物理学の専門書を読んでいるんです。
私なら絶対話しかけられません涙。
図書館に行くのがちょっと怖くなっちゃうかもです・・・
でも、主人公は違いました!
主人公は、なんとか彼女と接触しようと努力します。
個人的にはアプローチの仕方がとても面白かったので、ぜひ、皆さんにも読んでいただきたいと思います!
なんだか、こちらまでソワソワしてしまいました笑
果たして、うまく彼女と接触することができるのか!?
それとも・・・
焦ったいけど、応援したくなる主人公の姿に注目です!
② 物語のキーは「旧約聖書」
謎の少女に次いで、この物語のキーとなる存在があります。
キーとなる存在、それは「旧約聖書」です。
「旧約聖書」と聞くと、なんだか宗教ちっくだと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、安心してください!
神を信じろ!とか、そんな話ではありません笑
宗教ちっくな話ではないので、宗教アレルギーがある人でも安心して読んでいただけると思います。
神の話というよりかは、概念の話になります。
では、どのような話なのでしょうか?
ここで書いてしまうと、ネタバレになってしまうので、あえて伏せておこうと思います。
でも、めちゃくちゃ深い話でした・・・
ぶっちゃけ、そんな考え方したことなかったです・・・
世の中の捉え方というか、見方が変わってくると思います。
少し難解な部分もありますので、読書に慣れた方や読書がマンネリ化してしまった方におすすめしたいです!
読解力があればあるほど、本作を楽しめちゃいます。
また、考察好きな人にも本書をおすすめしたいです!
世の中のことには、正解がないものが多いです。
正解がないものの1つとして、本書の内容が挙げられる気がします。
正解がないからこそ、考察が捗ります。
少し難解だからこそ、見えてくる世界もあると思います。
考察好きな方の見えなかった世界を見るきっかけになると思いますので、ぜひ、読んでいただきたいです!
③ 実話がもとになっている?
本作を読み終えて、めちゃくちゃ気になっていることがあります。
本作のあらすじに、こんな一言があります。
「実話をもとに描き、東大生のリアルが垣間見える仕上がりとなっている。」
この1文の「実話をもとに描き、」という部分が、めちゃくちゃ気になっています。
果たして、どこまでが実話なのか?
大人しく読むと、東大生の日常生活の様子が実話なのかもしれません。
でも、もし、それ以外も実話だったら面白くないですか?
どこまでが実話なのかは、作者にしか分かりません。
もしかしたら、私の考えすぎなのかもしれません。
個人的には、SF部分も実話であってほしい・・・
もし、SF部分が実話だったら、ロマンがありませんか?
本作はSFだけど、めちゃくちゃリアルなSFでした。
だから、こんなに考察が捗ったんだと思います。
「実話をもとに」という言葉が、いい味出しているんですよ・・・
読後は皆さんも、きっと私と同じような感覚に陥るはずです!
騙されたと思って読んでみてください!
他作品では味わえない感覚、味わってみませんか?
【まとめ】
今回は、幸村百理男さんの『東大理三の悪魔』を読んでみました。
「謎の女性」と「旧約聖書」がキーの本作。
果たして、物語とどう絡み合うのか?
また、本作は少し難解な部分がありましたが、考察が捗る作品でした。
読解力に自信がある方や読書がマンネリ化してしまった方に、ぜひおすすめしたいと思います!
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