【レビュー/評価】『人間失格』太宰治の感想(ネタバレなし)
引用:Amazon商品ページ
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読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
本作はKindle Unlimitedでも読めちゃいます。
○近代作品が好きな人
○近代作品に興味がある人
・
今回は太宰治さんの人間失格を読んでいこうと思います。
実は私、太宰治さんめちゃくちゃ好きなんですよ。
学生時代に人間失格を読んでみたことがあるのですが、そこから太宰治が好きになりました。
大人になった今、もう一度読み返してみたいと思います。
【あらすじ】
「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」
東北の大金持ちの息子であり、廃人同様のモルヒネ中毒患者だった大庭葉蔵の手記を借りて、自己の生涯を極限まで作品に昇華させた太宰文学の代表作品。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
大人になった今読んでみても、面白い作品でした。
人間の弱さや醜さがよく表現されていたと思います。
近代作品の良さってありますよね。
それでは私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① 主人公はモテ男
主人公の「葉蔵」はボンボン&モテ男というステータスを持つ人物です。
たくさんの女性と関係を持つようになります。
そして、もう1つの大事なステータスがあります。
それは廃人です。
さまざまな過去が原因で、廃人になってしまいました。
ここではあえて、さまざまなという言葉を使わせてもらいました。
本作は比較的短い作品でしたが、内容が詰まりに詰まっていました。
葉蔵の過去も詰め込まれていました。
なかなか現代では想像しにくい過去なので、解読に少し苦戦するかもしれません。
でも、ゆっくり読んでいけば大丈夫だと思います(たぶん笑)。
ボンボンのモテ男が廃人になってしまった理由とは?
ぜひ、本書を読んで確認していただきたいと思います。
本作は比較的読みやすい近代作品ですので、近代作品初心者でも安心して読めると思います。
② 3人の女性
モテモテの葉蔵ですが、本作では主に3人の女性と関係を持ちます。
それぞれ異なった特徴を持つ女性です。
下宿先の娘や純粋無垢なたばこ屋の娘などの女性と関係を持ちます。
それぞれの女性とそれぞれの結末があります。
どれもエグいというか、なんというか、、、
それぞれの女性との結末に、人間の弱さや醜さが詰まっていたと思います。
なかなか現代作品にはないリアルさでした。
これも近代作品でしか味わえない感覚だと思います。
お手軽に近代の魅力に触れられるのが本作の魅力です。
それにしても、それぞれの結末がエグかった・・・
実際に起こり得ることでしたので、さらにエグいと感じてしまいました。
近代作品でしか味わえないエグさを皆さんもぜひ味わってみてくださいね!
③ 人間失格とは?
本作のタイトルである「人間失格」。
では、どのようなことを人間失格というのでしょうか?
これに関しては、答えはないように思います。
本作を読んで、それぞれが感じたことが「人間失格」なのかもしれません。
本作のように、答えがない作品も魅力的ですよね。
それぞれの感じたままが答えになる。
まさに、読書の醍醐味を味わえると思います。
学校の国語の授業なんかでは、何らかの答えが求められますが、読書には答えがないのも個人的には教えて欲しかったです・・・
おっと、脱線してしまいましたね。
本作に答えはありませんので、皆さんもじっくり考えながら読んでみてくださいね!
【まとめ】
今回は太宰治さんの『人間失格』を読んでみました。
近代作品でも比較的読みやすい今作。
近代作品初心者の方でも、読みやすい作品となっておりました。
主人公の葉蔵が廃人になってしまったわけとは?
タイトルの「人間失格」は何を指すのか?
などなど、考えさせられることがたくさんありました。
近代作品好きの人にも刺さる作品となっておりましたので、ぜひ読んでみてくださいね!