【レビュー/評価】『死にたいと言ってください』中原ろくの感想
引用:Amazon商品ページ
⚪︎ブログ運営者kimkim紹介
読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
本作はKindle Unlimitedでも読めちゃいます。
○エグい設定が好きな人
○リアルな物語が好きな人
・
今回は中原ろくさんの『死にたいと言ってください』を読んでいこうと思います。
表紙からして、なんだか病みが深そうな物語ですね・・・
いったいどんな物語が待っているのか。
気になるので、早速読んでいこうと思います。
【あらすじ】
コロナ対応で一気に世間の注目を浴びた「保健所」。
そんな保健所が、自殺対策もしていることは、意外と知られていない――。
基 羊介はある日職場の上司が自殺したことをきっかけに、脱サラして保健所の保健予防課に転職した新人の精神保健福祉士。
保健予防課では「死にたい」と悩む人々の相談に日々応じているが、その対応は一筋縄ではいかず――…。
15~39歳の死因第一位が自殺という日本で、「死にたい」と悩む方々に手を差し伸べる人たちが、ここにいます。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
これまた、中々エグい内容でしたね・・・
保健所が自殺対策をしているなんて知りませんでした。
本書にはどんなドラマが待ち受けているのでしょうか?
それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。
① 保健所の自殺対策
主人公は保健所に所属する保健福祉士の男性です。
自殺を防ぐために、日々奮闘する姿が描かれていました。
そもそも、保健福祉士とはどのような職業なのでしょうか?
あまり馴染みがない職業でしたので、少し調べて見ました。
保健福祉士とは、正確には精神保健福祉士といい、精神面に障害がある人の日常生活のサポートを行う方々のことを言います。
住まいや学校・仕事などに関する仕事もあるんだとか。
つまり、精神面に障害がある人に対するサポートが主な仕事のようです。
以上の説明通り、保健福祉士である主人公は、本作で精神面に障害がある人のサポートを行います。
では、具体的にどのような方々を相手にするのでしょうか?
次の項目で少し触れて見たいと思います。
② それぞれの病み(闇)
保健福祉士である主人公は様々な精神的に障害がある方たちと接します。
例えば、「リストカットする人」、「DV・モラハラで自殺未遂をしてしまう人」、「他人に依存してしまう人」などなど、様々な人々と接していきます。
設定がなんだかリアルすぎて、少しゾッとしてしまいました。
とにかくリアル・・・
正直、身近にいそうな人たちなんです。
私自身、精神疾患は身近に潜んでいると感じています。
何を隠そう、私自身もうつ病持ちの精神疾患患者なのです!
死にたくなってしまう時も、多々?あります。
(死にませんけどね笑)
私自身の生き写しのような登場人物もいたので、めちゃくちゃ作品にのめり込めました。
暗い話ばかりではなく、明るい話も書かれているので、生きる勇気をもらえることができました。
精神疾患を持って入る方はもちろん、精神健常者の方にも読んでいただきたい漫画となっております。
③ 病み(闇)との向き合い方
ここまで、精神疾患がある方と保健福祉士との関わりなどについて語ってきました。
精神疾患患者を紹介して、終わらないのが本作の良い点だったと思います。
精神疾患者を明るい方向に改善していく様子もよく描かれていました。
精神疾患者になって感じたことは、寄り添ってくれる人の大切さと長期の治療が必要となることでした。
保健福祉士さんのような人に頼らないといけない人がいるのもまた事実。
幸い?私は寄り添ってくれる人がたくさんいるので、当てにしたことはありませんが、当てにせざるを得ない人もいます。
では、どのようにして精神疾患者を明るい方向に改善させていくのでしょうか?
心打たれること間違いなしですので、本書をのぞいて見てくださいね。
もしかしたら、あなたの価値観も変わるかもしれませんよ。
【まとめ】
今回は中原ろくさんの『死にたいと言ってください』を読んでみました。
保健福祉士の男性が、精神疾患者と接していく様子が描かれている本作。
暗い話だけではなく、患者さんが改善していくような明るい話も書かれておりました。
メンタルが改善していく様子は、見ていて清々しい気持ちになれました。
前向きな気持ちになれますので、精神疾患をお持ちの方や健常者の方でも楽しめる作品となっておりました。
保健福祉士の仕事、覗いて見ませんか?
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