【レビュー/評価】『Xゲーム』山田悠介の感想(ネタバレなし)

 

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元々は読書大嫌い

本のジャンルを問わずレビューしてます。

 
こんな人におすすめ!
○エグい設定が好きな人
○リアルな設定が好きな人

今回は山田悠介さんの『Xゲーム』を読んでいこうと思います。

 

こちらも山田さんの有名な作品ですよね。

 

なんだかエグそうですが、楽しみです!

 

それでは早速読んでいこうと思います。

 

【あらすじ】

 

郵便局に勤務する小久保英明は、小学校の同窓会で蕪木毬子の名前を聞き嫌な記憶を思い出す。

 

10年前クラスで流行っていた『×ゲーム』。

 

くじを引かせてそのくじに書かれた罰ゲームを行わせるという遊びだったが、実際は蕪木毬子へのいじめのための遊びであった。

 

さえない容姿で性格も暗かった蕪木毬子。

 

英明は×ゲームにより毬子への“マジ告白”をする羽目になったのだ。

 

そして10年後の今、告白を信じ込み英明のストーカーとなった蕪木毬子が現れた。

 

毬子はかつての担任教師やクラスメイトをいじめの復讐として惨殺する。

 

さらに、毬子は英明の恋人の明神理香子に嫉妬して理香子を拉致してくじを引かせる。

 

『×ゲーム』である。さらに、毬子は英明にもくじを引かせるのだ。

 

 

【私的満足度】

読みやすさ ★★★★★

表 現 度 ★★★★★

おもしろ度 ★★★★★

総合満足度 ★★★★★

 

【感想】

 

人間っていろんな意味で恐ろしいんですね・・・

 

なんだかゾッとする物語でした。

 

それでは私が感じたことを少し書いていこうと思います。



① はじまりは”いじめ”

 

「Xゲーム」

 

そんな”いじめ”から物語は始まります。

 

主人公の少年時代に流行っていたのが「Xゲーム」。

 

くじを引かせて、くじに書いてあることをさせられるというゲームでした。

 

ームと称していますが、実際にはいじめを目的に行われていました。

 

そんないじめの対象になっていたのが、蕪木毬子でした。

 

このイジメって中々ヒドイですよね・・・

 

何をさせられるかわからない恐怖、くじを引く恐怖などたくさんの恐怖が被害者に襲い掛かります。

 

いじめの被害者は相当辛かったと思います。

 

内容も中々エグいものでした。

 

あえて伏せておきますので、内容が気になる方は本書をお読みくださいね。

 

小さな頃にしてしまった”いじめ”が、この後悲劇を起こします。



② 狂気の愛

 

毬子をいじめていた主人公たち。

 

そんなある日、とんでもないいじめを思い付きます。

 

それは「毬子に嘘の告白をする」というものでした。

 

嘘の告白をさせられたのは主人公でした。

 

その後に悲劇を引き起こすとも知らずに・・・

 

その告白を毬子は毬子は真に受けてしまいました。

 

そして、数年後に主人公のストーカーになる毬子。

 

主人公の周りで不可解なことが起こり始めます・・・

 

辛い環境にあったからこそ、毬子は主人公の告白を真に受けてしまったのかもしれませんね。

 

嘘の告白って、小学生なんかがよくやっていそうですよね。

 

もしかしたら、やってしまった人もいるかもしれませんね。

 

しかし、やってはいけないことに変わりはありません。

 

人の気持ちを弄んではいけませんよね・・・

 

そんな嘘の告白が主人公たちを悲劇のどん底に突き落とすことになるなんて・・・



③ 主人公の運命は?

 

主人公の嘘の告白を真に受け、数年後にストーカーになってしまった毬子。

 

主人公の周りの人たちを排除し始めます。

 

いじめに加担していた生徒、担任の先生など。

 

そして、魔の手は主人公の交際相手にまでおよび・・・

 

主人公にも危機が訪れます。

 

主人公はどのようにして、この境地を脱するのか?

 

それとも、脱することができずに・・・

 

どのような結末になるかは、本書を読んで確認してみてくださいね。

 

それにしてもエグかった・・・



【まとめ】

 

今回は山田悠介さんの『Xゲーム』を読んでみました。

 

少年時代のいじめが引き金となり、大人になった主人公たちに悲劇が襲い掛かります。

 

因果応報といってはそれまでですが、それにしてもエグかった・・・

 

いじめられていた毬子の狂気がいい味を出していました。

 

愛を求める女性の狂気に、触れてみませんか?



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