【レビュー/評価】『アバター』山田 悠介 の感想（ネタバレなし）
○ドロドロした作品が好きな人
○学園ものが好きな人
今回は、山田悠介さんの『アバター』を読んでいこうと思います。
アバターって一時期流行りましたよね。
モバゲーとか・・・
かなり昔ですけどね笑
この物語には「アバター」がどのように関わってくるのでしょうか？
気になるので、早速読んでいきたいと思います！
【あらすじ】
クラスで一番地味な阿武隈川道子は高校２年生で初めて携帯電話を手に入れる。
クラスを仕切っている女王様からSNSサイト“アバＱ”へ強制的に登録させられた道子だったが、その日から日常が一変。
地味な自分に代わって分身である“アバター”を着飾ることにハマっていく。
やがて超レアアイテムを手に入れた道子は学校の女王として君臨し、自らサークルを立ち上げてアバターで日本を支配しようとし始めるが――!?
引用：Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★☆
おもしろ度 ★★★★☆
総合満足度 ★★★★☆
【感想】
さてさて、感想を書いていこうと思います。
今回もいい意味で山田悠介ワールド全開でした！
人の汚いところの描写が本当に鮮明に表現されていました。
それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います！
① 軌道にのる主人公
主人公は、冴えない女子高生です。
ですが、アバターの激レアアイテムを手に入れた途端、生活が一変します。
激レアアイテムのおかげで、学校の女王として君臨することになりました。
サークルを組織するようになったり、主人公の生活はどんどん軌道に乗り始めます。
ある日突然、人生が一変することがおきますが、それがアバターだなんて・・・
物語とはいえ、そんなこともあるんですね。
でも、もしかしたら実際にも起きかねないかもしれませんね。
NFTとか、YouTubeとかネット上のコンテンツはたくさんあります。
もしかしたら、それが原因で主人公のように人生が一変するかも・・・
もし、そんなことが私に起こったら、どう思うだろう・・・
きっと、とても調子に乗ると思います笑
そして、すぐ失敗しそう・・・
私は平凡な生活でいいかも・・・
② 収まらない欲求
激レアアイテムを手に入れたおかげで、主人公は学校の女王になりました。
でも、それだけでは欲求は収まりませんでした。
もっと、レアアイテムを欲しがったのです。
女王で居続けるために・・・
女王らしくあるために・・・
その欲求が全面的に表現されていました。
主人公は高校生とはいえ、とても欲望という人間性が溢れ出ていました。
欲望の末、主人公がたどり着く結末とは！？
結末も人間味が溢れるものとなっておりました。
結末は、ぜひこの本を実際に読んで体験してみてくださいね！
③ 人間の汚さ
この作品では、人間の汚さがよく表現されていました。
嫉妬、嫌悪、欲望など人間が持っている汚さです。
その表現の仕方が、クセになる・・・
山田悠介さんの作品を読んで、毎回思うのですが、本当に人間の汚さを表現するのが上手い！
そして、それが読者を魅了する。
山田悠介さんの作品じゃないと、体験できないもの知れませんね。
それにしても、主人公もそうですが、周りの人の感情も汚い・・・
それが人間の本来の姿なんじゃないかと思うくらいに・・・
たまにはそんな人間の側面を見るのもいいかも知れませんね！
でも、実際には起きてほしくない涙
④ 崩壊する倫理観
すみません、少しだけネタバレさせてください！
主人公は、欲望のに溺れ、倫理観が完全におかしくなります・・・
倫理観が崩壊した主人公がとった行動とは？
倫理観崩壊後のストーリーもよかった！
完全におかしくなっているのがわかります。
みていて辛いですが、本を読む手が止まらない・・・
私もなかなか残酷な人間なのかも知れない・・・
と思わされてしまいました涙
それも山田悠介さんの作品の一興！
これがクセになるのよね・・・
気がついたら、他の作品も読んでいる・・・
まんまと、山田悠介さんの策略にハマってしまいます。
というか、ハマりにいってます笑
あなたも山田悠介さんの世界に引き込まれるはず！？
ぜひ、読んでみてくださいね！
【まとめ】
今回は、山田悠介さんの『アバター』を読んでみました！
人間の残酷さが詰まったこの作品。
汚さが綺麗に表現されていました。
あなたも人間の汚い欲望に触れてみませんか？
きっと、山田悠介さんの世界に引き込まれること間違いなし！
ぜひ、実際に読んでみてくださいね！
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