【読書マニアがレビュー/評価】『何者』朝井 リョウ の感想(ネタバレなし)
引用:Amazon商品ページ
⚪︎ブログ運営者kimkim紹介
読書家:1日1冊以上読書しています!
元々は読書大嫌い
本のジャンルを問わずレビューしてます。
もっと読書したい人におすすめしたいサービスがこちら!
Kindle Unlimited
Amazonの本読み放題サブスク。漫画や雑誌などジャンルが豊富。新規登録なら30日間無料。
Audible(聴く読書)
Amazonの聴く読書のサブスク。12万以上の作品が聴き放題。新規登録なら30日間無料。
○リアルな話が好きな人
○どんでん返しが好きな人
今回は、朝井リュウさんの『何者』を読んでいこうと思います!
何者かぁ・・・
就活生らしき人たちが表紙に写っていますが、どんな物語なのでしょうか?
気になるので、早速読んでいきたいと思います!
目次
【登場人物】
・二宮拓人(にのみや たくと)
主人公。社会学部。学生サークルで演劇の脚本を作っていたが、就職活動を機にやめる。観察能力が高く、細かなことに気が付く。
・神谷光太郎(かみや こうたろう)
二宮の友人で、ルームシェアをしている大学生。社会学部。学生時代はバンド活動に注力していた。性格は明るく、コミュニケーション能力が高い。
・田名部瑞月(たなべみづき)
二宮の片思いの相手で、小早川の友人。社会学部。光太郎に片思いしており、一時期付き合っていたが振られている。米国でインターンシップを経験。5人の会話の中ではどちらかというと聞き役。
・小早川理香(こばやかわ りか)二宮・神谷の部屋の上の階に住む大学生。外国語学部国際教育学科。留学生交流会で田名部と知り合い、宮本とは付き合って三週間ながら同棲している。米国留学を経験。就職活動に対する意識が高く、エントリーシート記入、模擬面接、OB訪問に余念がない。毎日のできごとをポジティブな言葉で脚色したツイートを慣習的に行う。
・宮本隆良(みやもと たかよし)
二宮・神谷の部屋の上の階に住む大学生。小早川の彼氏。小早川とは付き合って三週間ながら同棲している。小早川と同じ部屋に住んでいるため他3人が部屋に来た際は話に加わる。就職活動のありように批判的であり、当初は就職活動をしないと言っていたが、のちに4人に隠れて就職活動するようになる。
・銀次(ぎんじ)
学生サークルで二宮とともに演劇の活動をしていた元大学生。大学をやめて自分の小劇団を設立し活動している。サワ先輩二宮と親交のある先輩。大学院二年。「理工学部院二年」とあるが専門は不明。
引用:Wikipedia
【あらすじ】
就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。
光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。
瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。
だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。
引用:Amazon商品ページ
【私的満足度】
読みやすさ ★★★★★
表 現 度 ★★★★★
おもしろ度 ★★★★★
総合満足度 ★★★★★
【感想】
いやぁ、読んだ後の余韻が・・・
就活生のリアルな心情が詰め込まれた作品でした。
それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います!
① 就活生のリアルな心情変化
この作品には、就活生のリアルな心情変化が描かれていました。
初めは、フレッシュな気持ちで就活を始めます。
エントリーシートを一生懸命書いてみたり、面接をどんどん受けてみたり・・・
THE 就活生って感じがしますね。
また、登場人物同士が協力し合いながら、就活を始めます。
悩みをお互いに聞いたり、お互いにエントリーシートを書いてみたり・・・
キラキラしていました!
でも、物語が進むにつれて、少しずつ不穏な空気が流れ始めます。
誰かの内定が決まったり、就活がうまくいかなかったり、、、
協力して就活をしているが故に、それらが目立ってしまいます。
協力しているが故に・・・
この辺りから、就活生の葛藤や苦悩が露わになってきます。
それが、リアルに描写されていて、物語に引き込まれました。
何だか、大学生時代を思い出しました。
ここまでギクシャクしてなかったですけどね笑
でも、就活は辛かった記憶があります。
だから、余計に物語に引き込まれたのかもしれません。
就活が辛かった人には、絶対刺さる作品となっていました!
② 闇が深いSNS
この物語の登場人物たちは、SNS上で就活の状況を報告します。
どれも、よくある投稿って感じです。
表に出している感情って、当たり障りのないものが多いですよね。
でも、それはメインアカウントでの話・・・
持っているアカウントは1つとは限りませんよね?
アカウントがもう一つあったり・・・
それもリアルで面白い!
そのアカウントには何が書かれているのでしょうか?
書かれている内容が、リアルでした・・・
何だか人間の裏の部分を見ているようでした。
いったい、どんなことが書かれているのでしょうか?
気になる方は、ぜひこの本を読んでみてくださいね!
③ ラストに待つ、どんでん返し
少しだけ、ネタバレさせてください!
この物語には、どんでん返しが待っています。
それがとても衝撃的でした・・・
そして、読んだ後の余韻が凄まじい・・・
「あっ、そんな時からそう思ってたのか。」と思い、ついつい読み返してしまいました。
いろいろ書きたいのですが、勢い余ってネタバレしてしまいそうなので、やめておきます!
この感覚を皆さんにも味わってもらいたいな・・・
きっと、私と同じ感覚に陥るはずです!
私ももう一回読んだ後の余韻を味わいたい!
ということで、もう一回読んできます笑
【まとめ】
今回は、朝井リョウさんの『何者』を読んでみました!
就活生のリアルな心情変化が鮮明に描かれていました。
また、待ち受けるどんでん返しの結末・・・
面白すぎた!!!
文句なしの星5でした!
リアルな話が好きな人には、必ず読んでもらいたい作品となっていました。
読んだ後の余韻がクセになること間違いなし!
ぜひ、皆さんも読んでみてくださいね!
みんなのレビュー
皆さんのレビューも紹介します!
星5
・タイトルを聞いたことがある!という理由で読み始めました。
就活がテーマだったので気難しい内容が続くのかと思いましたが、サラッと読めました!
物語の所々で主人公の心の声が書かれているのですが、それに対して、うんうん!と共感してしまいました。
登場人物が何名か出てきますが、私の性格は主人公に似てる気がしました。少し光太郎っぽさもあるかもですが、、、
読み進めてるうちに、主人公に対して感情移入してしまう人ほど、終盤でドキッとさせられるんじゃないでしょうか
星4
・リアルな就活生を描いてる。
・感動や想像外の展開はほぼありません。
でも、確かな教訓を得ることができます。
私は心にグサッと刺さる言葉がいくつもありました。自分を何かから守るため、背伸びして観察者でいたのかもしれません。
引用:Amazon商品ページ
本の購入はこちらから!
価格:737円 |
もっと読書したい人におすすめしたいサービスがこちら!
Kindle Unlimited
Amazonの本読み放題サブスク。漫画や雑誌などジャンルが豊富。新規登録なら30日間無料。
Audible(聴く読書)
Amazonの聴く読書のサブスク。12万以上の作品が聴き放題。新規登録なら30日間無料。
朝井リュウさんとは?
朝井 リョウ(あさい りょう)は岐阜県出身の小説家。
・2009年、早稲田大学在学中に『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、2012年には同作が映画化された。
・2013年、『何者』で第148回直木三十五賞受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少となる。
・2021年、『正欲』で柴田錬三郎賞受賞。
・大学在学中に作家デビューをしたが、卒業後は就職活動を行って会社員となり、2015年までは兼業作家であった。6作目の『何者』は初めて営業の新入社員として仕事をしながら、通勤前と帰宅後に執筆した。
・スタジオジブリの作品のファンである。直木賞を受賞後の初の作品『世界地図の下書き』では、数々のスタジオジブリ作品を通して活躍しているアニメーターの近藤勝也が表紙絵を担当した。
参考:Wikipedia
朝井リュウさんの他の作品
・正欲
あらすじ
自分が想像できる”多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、
そりゃ気持ちいいよな。
息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づく女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある人の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。
だがその繋がりは、”多様性を尊重する時代"にとって、ひどく不都合なものだった。
この世界で生きていくために、手を組みませんか。
読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。
引用:Amazon商品ページ
『正欲』の書評はこちら!
・スター
あらすじ
新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した尚吾と紘。二人は大学卒業後、名監督への弟子入りとYouTubeでの発信という真逆の道を選ぶ。受賞歴、再生回数、完成度、受け手の反応──プロとアマチュアの境界線なき今、世界を測る物差しを探る傑作長編。
引用:Amazon商品ページ
あらすじ
彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遥。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。
引用:Amazon商品ページ
1件の返信
[…] 『何者』の書評はこちら! […]