【レビュー/評価】『同志少女よ、敵を撃て』逢坂 冬馬の感想

引用:Amazon商品ページ

 

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 元々は読書大嫌い

 本のジャンルを問わずレビューしてます。

 

 

こんな人におすすめ!
○戦争ものが好きな人
○リアルな話が好きな人

 

 今回は、逢坂 冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』を読んでいこうと思います!

 

表紙を見るにスナイパー?の話なのかなぁ?

 

しかも、少女スナイパー?

 

いったい、どんな物語が待っているのか?

 

気になるので、早速読んでいこうと思います!

 

【あらすじ】

独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。

 

急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。

 

自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。

 

「戦いたいか、死にたいか」――

 

そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。

 

母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。

 

同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。

 

おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?

 

引用:Amazon商品ページ

 

 

【私的満足度】

 

 読みやすさ ★★★★☆

 表 現 度 ★★★★★

 おもしろ度 ★★★★☆

 総合満足度 ★★★★☆

 

【感想】

 

戦場での少女たちの悩みや葛藤がよく描かれていた作品でした!

 

戦争はいい意味でも悪い意味でも、こんなに人間を変えてしまうのかと思いました。

 

それでは、私が感じたことを少し書いていこうと思います。

 

 

① リアルな戦争物語

 

この物語は、戦争のリアルな話が描かれています。

 

舞台は第二次世界大戦です。

 

ドイツとソ連の戦いが繰り広げられます。

 

村を虐殺された少女が狙撃兵になり、敵討ちを図ります。

 

戦争の背景がとにかくリアルでした。

 

私は戦争について、あまり詳しくないので少しついていけませんでした涙

 

もっと、教養があったら、さらに面白く読めたかもしれません・・・

 

でも、戦争に詳しくなくても、面白く読むことができました!

 

戦時中の作戦や地名などなど、勉強になることがたくさんありました。

 

そして、命の儚さと大切さを実感することができました・・・

 

それにしても、戦争は良くないですよね・・

 

しみじみと感じれました・・・

 

 

② 主人公の成長

 

この物語は、主人公の成長をひしひしと感じることができました。

 

主人公は村を虐殺された後、軍の訓練学校に入学し、そして戦地へと赴きます。

 

そこでは自分より狙撃が上手い少女、厳しい教官、生き別れた幼馴染などに出逢います。

 

彼らとの関わり合いが、とても良かった・・・

 

主人公の葛藤、怒り、復讐心のどれをとっても、鮮明に描写されていました。

 

それに、戦争の背景が相待って、さらに物語が深くなっています。

 

戦争の物語はあまり読んだことがありませんでしたが、こんなにも人の成長を感じることができるんだと、痛感させられました。

 

村で狩猟をしていたか弱い少女が、逞しい狙撃兵になる・・・

 

人間の強さを強く感じました。

 

私も逞しくなりたいな!

 

(主人公みたいな逆境には耐えられないかもしれません涙)

 

 

③ 仇との対峙

 

主人公のセラフィマには、2人の仇が存在します。

 

まず、一人目は母を殺した狙撃兵です。

 

そして、二人目は母の遺体を焼き払った赤軍の女性兵士イリーナです。

 

彼らとの対峙が少女をさらに逞しく成長させます。

 

もちろん、主人公は彼らを殺すことを望みます。

 

だけど、いろんな体験をする中で、考えが変わっていきます。

 

どう変わっていくのかは、実際に本を読んで確認してみてくださいね!

 

果たして、本当に仇を殺すのか、それとも・・・

 

結果がどうなるにせよ、主人公は彼らと真摯に対峙します。

 

その対峙が主人公をどのように成長させるのか・・・

 

そこにも注目です!

 

 

④ 戦争と女性

 

この作品の大きなテーマの一つは「戦争と女性」だったように思います。

 

第二次世界大戦中は、男尊女卑の風潮がありました。

 

兵士が村を襲い、子供や女性を乱暴することもしばしば・・・

 

そして、女性兵士もぞんざいな扱いをされます。

 

そんな中で、女性である主人公は逞しく成長します。

 

そんな背景がありながら、逞しく成長できるなんて、すごすぎる・・・

 

もしかしたら、そんな逆境があったからこそ、逞しく成長できたのかもしれませんね。

 

女性の逞しさをひしひしと感じることができますので、これから逞しく生きたい女性には、絶対に読んで欲しい作品となっていました!

 

 

【まとめ】

 

今回は、逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』を読んでみました。

 

リアルな戦争描写、主人公の成長、戦争と女性などなど・・・

 

色々な要素がこの作品を深くしていました。

 

主人公の逞しさがさらに輝いていました!

 

これから逞しく生きたい女性にぴったりの作品となっていました。

 

これを読んだら、逞しく生きる勇気をもらえます!

 

ぜひ、読んでみてくださいね!

 

 

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3件のフィードバック

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